ボートで行くクルージング三昧

ホームポートを瀬戸内海(仁尾マリーナ)に移してクルージングを楽しんでます

「上関室津」到着、新しい桟橋の噂は本当でした!

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倉橋島」を出たのが9時、本日は曇り空。気温もフライブリッジで34度と昨日までの炎天下(42度)とは変わって快適にスタートできた。柱島→大畠瀬戸(大島大橋)→柳井市沖→「上関室津」と走って10時30分に「上関室津」に到着した。約40マイルの航程は前日の「今治」→「倉橋島」と大差なく、移動時間を2時間と想定したが、波風は全く無く、曇空、その上、潮具合も良く、想定より30分も早く着いてしまった。

「上関室津」では岸壁着岸を想定していたので、伸び梯子と大型フェンダーも持ち込んで備えていた。実際干満差はかなり大きく、岸壁着岸だと昇り降りは階段の場所を狙って艇を着けないと乗り降りが難しくなる。けれども、ちょうど入港時に、港入り口で着岸場所に見当をつけるべく待機していた所、赤灯標下に港内護岸工事にあたる警戒船があり、その乗組員が現れて、示唆してくれたのが上写真の桟橋である。近づいて見てみると、どう見てもピカピカ、どうやらできたばっかりのようだ。ただし、まだ残されている工事があるらしく、これを設置した県は外に向けて告知していない状況にあると地元の人に聞いた。しかし、仁尾マリーナで同じ船仲間のK氏から、「上関室津には、新しい桟橋ができているのではないか?」との事前に情報を聞いていたのだが、彼の耳の早さにびっくりしている。

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これが、「大島大橋」。高さは30mと橋桁に表示されていた。この橋桁に約1年前、江田島港を目指す2万5千トンの貨物船が激突したそうだ。貨物船には、40mのレーダーマスト、35mのクレーンが付いており、大いに破損したらしい。もちろん橋は30mの高さであるため、橋に通されていた水道管、ケーブル等も破壊されてしまった。実際に西から入るとこの大橋に遭遇するのは北上して右にほぼ直角に転舵した直後になる。そこから橋下通過までは幅が狭く、浅瀬、岩が点在しており、大きな図体ではどうしようもなかったであろう。

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早速、この桟橋に仮止めをして、給油を受けた。350L給油し再び満タンに戻した。免税で81円/Lと安い。クルージング中はこの岸壁ローリー車給油スタイルが一番安いようである。恒例の貰い水も配達してくれた「清水石油」が気持ち良く応じてくれた。

この後、目の前の道の駅を訪れた。設備の大きさはそれ程大きくはないが、船中食しても十分な質と量の食材調達ができる。私は昼食に寿司を食したが安くて(6貫380円、特にイカ)美味かった。

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 今回の「Go toクルーズ」では、全て初めて尽くしの停泊地を狙っているので、「上関室津」も当然初めての寄港となる。ここに来た第一の目的は天然温泉「鳩子の湯」に行く事であった。

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その前に、廻船問屋の店舗兼接待施設として明治時代に建設された「四階楼」にも行ってみた。事前に想像していたより4階建てにしては高さが低く(現在の3階建の高さ相当)、当時の日本人の平均身長からこの天井高でも十分な豪華さを演出できたのであろう。

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さて、その「鳩子の湯」だが、これが想像以上に素晴らしかった。湯質は「倉橋島」の倉橋温泉と似ているが、これを提供するハードウェアの完成度が素晴らしかった。「上関室津」に再度来るとすればこの「鳩子の湯」は最大の理由になる。名物は鳩子の天ぷらと称する薩摩揚げだが、なかなかの美味であったため、ご近所土産として買い求めることにした。ただ、なぜ「鳩子」という名前が多用されるのか、まだわかっていない。

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浴室からは、目の前をこのように本船が通過するのを正面ガラスいっぱいに見ることができる。気持ち良い湯に浸かりながら、本船の行き来を見ることがこんなに楽しいとは・・・。とても気に入ってしまった。