ボートで行くクルージング三昧

ホームポートを瀬戸内海(仁尾マリーナ)に移してクルージングを楽しんでます

女木島ビジター桟橋で船酔いする!

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仁尾マリーナを13時15分に出発し、女木島に14時45分に到着。1時間30分の航海となった。出発時間がお昼となったため、フライブリッジは40度の炎天下航海で、到着時は口数も少なく、軽い熱射病の様であった。

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女木島のビジター桟橋である。この静止画写真で見る限りは良さそうに見えるが、実際は高松港に向かうフェリーの引き波でとにかくよく揺れる。それも方向感のない引き波のため、もみくちゃ感が強く、艇の中に居ると気持ちが悪くなる波だ。日中はひっきりなしにフェリーが沖を通るため、ずーっと揺れ続け、高松港発着の最終フェリーが終わり、海上が静かになる午前2時頃にようやく揺れが止まるという次第。その様な状況であったため、夕食の時間は揺れの真っ最中であった。そのため、艇の揺れがキツく船内での食事を断念し、艇を繋いだ非常にしっかりしたコンクリートの浮桟橋に、テーブル、椅子、料理を持ち出してオープンエアーでの食事をとる事にした。結果、充分なオープンスペースでの食事、夕焼けの眺めも良く、適度に風も吹いていて、とても気持ちの良い食事の時間となった。

この島に居酒屋はないが、海の家が海岸にずっと並んであり、コロナのない平常年ならここで楽しめそうである。前回、高松に寄港した時は、(誤って)大的場国体ヨットマリーナに艇をつけたが、とにかく終日引き波で揺れ続け、耐えられなくてその日はわざわざホテルステイに切り替えたほどだった。という訳で私にとって高松港の印象は残念ながら良くない。揺れについてはこの女木島も同様で、快適に船中泊ができるボート泊地として、私はここを勧めない。勿論、陸電はとれず、給水(貰い水は可能)、給油いずれも不可、1日1720円である。予約は下記に連絡をしておいた。

pb-setouchicruising.com

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泊地としては勧めないが、この女木島の海岸は、香川県トップクラスの清潔度を誇るビーチだそうだ。平年なら年間2万人の高松市民が訪れる綺麗なビーチ、きっと大賑わいなのであろう。トイレは綺麗なものから普通のものまで複数ある。勿論、今年は海開きもしておらず閑散としていた。「例年なら高松港で大規模な花火大会があり、それをここから見るのが最高」という話は聞くが、この絶え間ない引き波揺れなら、その魅力も私の場合、帳消しとなる。

 

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さて、観光面としてはこの女木島は桃太郎伝説で言う「鬼ヶ島」としてアピールしている。鬼が住んでいたという洞窟もあり訪れてみたのだが、正直、良くここまで嘘がつけるなぁとの印象を持ってしまった。(写真の場所は、鬼達が夜な夜な酒を酌み交わし、夢を語りあった場所との記載がされていた)けれども、真夏のこの暑い時期でも、洞窟の中は年間を通じて15度とのことで、暑さにやられていた状態からしばし開放してくれた空間であった。

洞窟を訪れた際に、入り口の集金人に質問をした。その回答は「この洞窟は人間が自然に出来た洞窟を広げたもので、鬼が作ったものでない。鬼すなわち当時の海賊が隠れ家として利用していたらしいものです。桃太郎話も当時の讃岐に役人として赴いていた菅原道真がローカル伝説を脚色したもの」と言うものであった。どうやら、海賊退治の物語の様である。子供の頃、この桃太郎物語を聞かされワクワクしたが、後、黍団子を食べた時、「なんでこの食べ物に皆が命をかけてついていくほどの魅力があったのだろう?」と思ったものだが、その記憶は今も新しい。それでもその嘘に敬意を払って大人1人600円を支払って見学した。写真はその時の洞窟内の一コマ。右の青鬼が私のホームポートである「仁尾マリーナ」の整備スタッフK氏に似ているので思わず撮ってしまった。

 

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 最後にここのフレンチドリップによるコーヒーはとてもうまい!