ボートで行くクルージング三昧

ホームポートを瀬戸内海(仁尾マリーナ)に移してクルージングを楽しんでます

「真鍋島」は映画「瀬戸内少年野球団」のロケ地です

本日も秋晴れ。クルージングは海況が良ければ、風は少し冷たいが日差しは暖かいこの季節が最高だと思う。今日は、「北木島」楠港から「真鍋島」岩坪港まで行くことにしている。「真鍋島」は目と鼻の先の距離である。

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北木島」楠港を出発して15分ほどで、「真鍋島」岩坪港に着いた。手前の赤い桟橋は通船が使用する桟橋だが、運行の間隔が長いため2時間ぐらいの島観光なら利用しても迷惑がかからないと思われる。それでも、万が一、臨時便が来てもまずいので港入り口、入ってすぐの防波堤に着け、いつものように艇に名刺を貼り付けて島観光に出かけた。徒歩圏に2ヶ所、綺麗に掃除がなされているトイレを発見、同時に給油の可否もチェックしたが、これは無理そうであった。

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こちらは、「真鍋島」の表玄関ともいえる本浦港の公共桟橋。岩坪港から歩いて15分ぐらいのところにある。こちらの通船の時刻表を見るとそれなりの便数があり、ここに着ける事はできない。どうしてもと言うなら、桟橋のトイ面にある「漁火」で食事をすれば店が所有する「漁火丸」に横抱きさせてくれるとのことだった。

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この「漁火丸」に横抱きして着けるとは事前に聞いていたが、この港には漁船が沢山係留されて空きスペースがほとんど無く、外来艇の利用は想定されていない。それ故に昔の漁師町特有の怖さ(プレジャー艇排除)も感じられ、入港するのは避けたほうが良いと思った。

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こちらが、「瀬戸内少年野球団」のロケ地、笠岡市立真鍋中学校。昭和24年に建設された木造の校舎は現在も現役で使われているとのこと。本日は月曜日の平日で、運動場には運動着を着た生徒が5人ほどと先生1人が体育の授業中。見学は無理だなと思ったのも束の間、「入って結構ですよ」と体育の先生に声がけいただいた。
校舎の中は、コロナのご時世のため見学はできなかったが、写真を1枚撮らせていただいた。ひょこり顔を出されているのが、校長先生だと思われます(笑

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真鍋島に行ってみようと思ったきっかけは、私が所属している地元自治会だけでも「真鍋」の姓を持つ人が多くて、どうやら香川県には「真鍋」姓が多いらしい。さらに、ネットで調べてみると「敏達天皇を始祖とする井出左大臣橘諸兄の次男諸方系統の橘遠保の子孫は、保元年間にこの島に廃流され、名も真鍋(当時の地名)に改めさせられた。真鍋姓の歴史はこの島、この時から始まった」との記載があった。

実際に真鍋邸の本家を訪ねると、小さな島故に館も庭も狭く、生えている樹齢約250年の「ホルトノキ」(写真)がやたら大きく育っている。人の住んでいる気配はない。それもそのはず、真鍋本家はすでに絶えてしまい、今は建物自体が文化財として公開されているだけだ。中も見る事もできない。「真鍋を名乗る人はほとんどいない」と、島の古老から聞いた。地名の由来を調べると「笠岡諸島の真南の辺りの島、だから真南辺→真鍋」、地名はこんな風に決まっていたようである。