ボートで行くクルージング三昧

ホームポートを瀬戸内海(仁尾マリーナ)に移してクルージングを楽しんでます

2021年春クルーズ(隠岐島・舞鶴)6月9日 再び「境港公共マリーナ」

復航2日目:今朝の起床まで艇は全く揺れずぐっすりと眠れた。クルーズ中は運動不足にならないよう観光、散歩、買い物等の理由をつけて1万歩は歩くようにしているため昨日も柴山集落を散策した。その疲れと、アフトデッキのバータイムの心地よさが加わりぐっすりと眠れた。

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6時50分「柴山港」を出港、油をたらしたようにまったりした海面を「境港公共マリーナ」(70マイル)に向かう。9時50分、予定より30分ほど早く着いたのは、追い風(北東5m)、追い波のおかげだろう。「柴山港」で配達給油が想定外に受けられなかったので「大飯」から無給油となってしまった。

ポーナム35の公称燃料積載量は、燃料計表示(フル)で760L,それから後100L入るので860Lが実力値と見ている。メーカーは890Lまでは入りますというが、吹きこぼれリスクがあるので試していない。よって時間消費120Lとして、トータル7時間走行を目安にしている。既に「大飯」から「柴山港」で3時間走っているので、燃料残を考えて後、4時間走れると判断し「鳥取港」での給油立ち寄りをせずに一気に走り抜くことにした。もちろん「境港公共マリーナ」到着時の燃料計はレッドゾーン目盛(残高200L)を指していた。

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この岸壁が給油の場所となる。ビジター桟橋では入れられない。650L入れて満タンに戻すことができた。(累積3,650L)今の風は「Windy」では北東5mだが、実際には7mぐらいになっている。これまでの経験では「Windy」の予報風速は1〜2m低く表示され、変化のタイミングも1時間遅くなる気がする。有料会員登録したら、これが解消されるのだろうか。皆に聞くが、誰も有料会員になっていないので分からない。よって自分が実験台になるべく、本日からプレミアム会員(年間2,000円)となってみた。結果は、ブログで報告したいと思う。

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往航での「境港公共マリーナ」寄港の際には時間がなくて行けなかった「美保神社」を訪ねるため「美保関」に行ってきた。主祭神は「コトシロヌシの神」で「オオクニヌシの神」の第一子とされている神、この神はエビス様としても広く知られている。

建築様式はいわゆる大社造りを2棟並べて繋いだ造りで、この形をガイドブックで見て興味が沸いたのである。しかし、実際に見てみると後世の人々による作為性を感じた。創建時の歴史を踏まえたものではないと思う。神社が鎮座する「美保関」は日本海を行き来する船全てから通行料をとる関所があったところなので、それが莫大な収入をこの地にもたらし、町は大いに繁栄したとあるから、きっと財力に任せて、そして当時の船乗りに対する集客効果を狙って作ったものであろう。現在の本殿は1813年、徳川家斉の時代の造営とされていたので、この時代は町人文化が顕著に発展した時代、何やら全体が結婚式場のように華やかなのはそのせいかもしれない。かつ拝殿・回廊は昭和3年に当時著名な建築家(伊東忠太)が設計・管理したというから、もはや現代建築といってもよい匂いを感じ取った。

 

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参道につながる横道が、京都なら先斗町、大阪なら法善寺横丁 を彷彿させた。今はコロナで人気は全くないが、これからの地方再生の肝は「神社を磨くこと、飲み屋を磨くこと」というのが私の持論。「美保神社」が総工費12億円かけてより立派になろうとしている時、こちらの通りも一緒に磨くことが出来れば良いのにと思う。そのようになれば、この「美保関」は境港の奥座敷として、訪れる人を惹きつける夜の街になるはずだ。

夜はMBYCの総務担当理事のT氏のご案内で「魚山亭」に出かけた。ここは「境港公共マリーナ」からタクシーワンメーターでいける所にある。同マリーナを訪れるビジターの方々におすすめしておく。鮮度もさることながら、刺身の切り方がブツ切りに近く男っぽい、まさに漁師スタイル、それでいて接客細やか、ナイスな店であった。

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このブログを通じて業務連絡。Tさん、新しいボトルいれときました。封切りで飲んでください! そしてMBYCの皆さん、ありがとうございました。

 

明日は、往航で気に入った「温泉津港」を再び訪れる予定である。