ボートで行くクルージング三昧

ホームポートを瀬戸内海(仁尾マリーナ)に移してクルージングを楽しんでます

2021年春クルーズ(隠岐島・舞鶴)6月10日 再び「温泉津」

復航3日目:副長は本日下船。サラダ(ヤギ)とコスズ(猫)の世話のためである。単独航になるが、今日の目的地は往航でも寄った「温泉津」。途中避難可能な港である「鷺浦漁港」、「大社港」についても往航で立ち寄っているので、海況の変化とそれがもたらす港への影響も想像できる。それでGo!を決意した。さて、本日の境港の干潮時間は7時36分、念のため潮位が上がるのを待った。いくら喫水の浅いボートでも水深2m以下は怖い。なぜなら、海底が泥砂と分かっていても、スクリューが海底の泥砂を巻き上げかねないからだ。赤潮系の生物ならインペラーに入っても大丈夫だが、砂は石だから悪さをする可能性が大きい。潮待ちで出港が遅れても幸い今日の海況は高気圧に覆われて、ベタ凪に近い状態が終日続く。

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9時50分に出港、70マイル先の「温泉津」には、12時50分になんなく到着した。ただし「美保関灯台」を交わすまでは昨日午後から吹き出した7〜10mの北東が引き起こした1〜1.5mの向かい波が残っていた。これを読み誤って完璧な片付けをしていなかった船内キッチンから、まな板、コーヒーサーバー等が吹っ飛んでしまっていた。樹脂製の白い抗菌まな板は重いので、当たれば船内家具にダメージを与え(今回は床材)、耐熱サーバーはガラス製なので割れたら後始末が大変(今回は絨毯の上に落下してセーフ)。次回からは凪と分かっていても万一を考えきちんと仕舞う!を誓った。

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「温泉津港」の入り口を望む写真。西には開いているが幾重もの堤防にも囲まれ安全な泊地にだと思う。プレジャーボートの来訪がめっきり減ったと言っていたので、この岸壁の利用が許されたが、通常は見えている防波堤の海側をつけて良い場所として指定されると思う。この港では、トイレ、水のアクセスは大丈夫だが、配達給油は難しいと往航で判断していたので、出発港の「境港公共マリーナ」で口元ギリギリまで入れている。おかげで、3時間走ったが燃料残量は十分にある。

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航海中、私のフェンダーの使い方を見て「フェンダーは縦に使うばかりが脳じゃない」との遠隔指導が入ってきた。これを受けて臨機応変に横使用を考えるようになり、今では「なるほど、物は使いようだ!と感心している。

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日差しが弱くなるまで、艇内で昼寝。目覚ましのように携帯が鳴る。「良いとこに艇を着けてますねぇ」といきなりのトーク、またもや「境港公共マリーナ」以来のドッキリカメラかと周囲を見回したら、彼の車が港にいるではないか。NYOCの僚艇、M氏からの電話であった。氏曰く「仕事で浜田に来ていたので、ブログを見たらHAPPYが湯泉津を目指していると知ったのでちょっと足伸ばして会いに来てみました。私もここは好きですね。温泉もあるしゆっくり自分の船で来たいですね」などとしばしのトークを楽しんだ。上の写真は話題に及んだ「薬師温泉」。誰もいないのでパチリさせてもらった。体を洗うというより黙って浸かるという温泉、泉質である。とても体に効く!という感じで、今流行りの癒し系の湯ではない。

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今晩は、この景色を見ながら一人居酒屋。 つまみはイカとイサキのお造り。先ほど地元の魚屋(松本屋鮮魚店)で調達。酒は温泉津の酒「開春」(純米超辛口、生酒)である。

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