ボートで行くクルージング三昧

ホームポートを瀬戸内海(仁尾マリーナ)に移してクルージングを楽しんでます

2021年春クルーズ(隠岐島・舞鶴)6月11日 再び「浜田港」

復航4日目:この「温泉津」では配達給油を受けるのが難しい(1番近いコスモ石油で約3km)と考え、「浜田港」での給油を予定している。たった、20マイルの航程だが途中に定置網が複数あり注意を要するところだ。電子チャートに往航の軌跡を残してあるので原則この軌跡を辿っていくつもりである。「Windy」をチェックすれば「温泉津」と「浜田」の海域のみ風が弱い。それより先は朝鮮半島に位置する低気圧に向かって強い南風となっている。

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朝6時台に「湯泉津港」にはちょっと大きすぎるバラ積み船入ってきた。港の入り口側の岸壁が石材置き場に見えたので、多分石材の引き取りにきたものと思われる。タグボートもないのに上手いこと回頭して岸壁に横付け。よって、この場所に不用意につけると寝込みを襲われかねない。「湯泉津港」を泊地とするなら、同港奥にあるJF島根湯泉津出張所への架電は必須と考えた方が良い。

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 8時50分、「湯泉津港」を出港、9時50分に「浜田港」に到着。ボートにとって20マイルは1時間を切る航程、往航時につけた場所が空いていることを確認、JF浜田支所に電話を入れ許可を得る。更にこの場所を管理しているN氏に再会して往航時のテキパキとした故障対応に改めて礼を申し上げた。

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早速、地元の燃料店「浜昭」に連絡を入れ配達給油で400Lを入れた。これで再び満タンに戻った(累積4,050L)。写真通り、いつ雨が降ってもおかしくない雲行きである。

「浜田港」を観光目的で訪れる人は少ないと思う。見るべき歴史、自然のコンテンツが本当にない。海からの訪問者にとっては、西日本屈指の漁港だけに燃料、給水、修理、買い物、洗濯、着ける場所には困らない。しかし、風情があるわけではないので、ローカルの漁港に立ち入る際のワクワク感はなく、明確な目的を持った寄港になってしまう。しかし、ロングクルーズとなるとこうした寄港も必須となる。

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歩いて5分ぐらいで、「ゆめタウン」がある。なんでも揃うのは「境港公共マリーナ」と同じだ。風呂については、歩いて行ける範囲に「健康ランド湯〜トピア」がある。(翌日探索も兼ねて行ったが、パチンコ屋さんの地下、その入り口で引き返してきた)やはり、温泉に期待して「有福温泉」まで出向くことを勧めたい。前回は地元のN氏の車に便乗したが、今回は自分の足で行ってきた。行くに値する湯なので、情報を皆さんと共有しておきたい。まず浜田駅まではタクシー(14百円)、駅前(4番乗り場)から15時発のバスが出ている。15時40分に「有福温泉」(終点)に着くので、ささと温泉して16時24分のバスで戻るしかない。これを逃せば2時間後のバス便になる。少々忙しないが、温泉以外に何もないので他に過ごしようもなく、十分な時間である。

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バス停から3分の「有福温泉街?」入り口。急な山斜面の中に作られている、伊香保温泉のミニ版と思えば良い。

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外湯は3箇所ある。ここが代表格の「御前湯」、とても良いのである。往航では、地元リピーター御用達の「さつき湯」に入ったが、こちらの方がお湯が緩くて癒し系。

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しかし、湯殿の雰囲気は「御前湯」の方が軽やか。でもちと熱め、カラスの行水系

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外観、湯殿の作り、どれをとっても大正時代に作られた当時はモダンだったはず。いわゆる大正モダンに該当するデザイン。良いお湯でした。