ボートで行くクルージング三昧

ホームポートを瀬戸内海(仁尾マリーナ)に移してクルージングを楽しんでます

2022年春クルーズ(奄美大島)-10日目「牛深港」

ハウステンボスマリーナ」に滞在5日目ともなると、航海日記として書くことが無くなってしまい昨日は書かずじまいとなったしまった。いずれにしても、昨日、副長が自宅より戻り、第二ステージ(屋久島)に向けてのクルーズを再び始められる体制となった。懸案の洗面所排水ポンプのフロートスイッチも、結局代替品ではなく同部品で交換する事にしたため東京のショップから中2日(宅急便)かかってこれ3日目の朝「ハウステンボスマリーナ」に着荷した。部品と工賃合わせて15千円、工賃は殆ど請求されず大半が部品代であった。

ハウステンボスマリーナ」で生活してわかったことは、数多くの地域から来てここに長期に留まっているというパターンがかなり多いことがわかってきた。かつて私は、たまにホームポートを変えてみると新しい発見が出来ると書いたことがあったが、おそらく同じ動機だと思う。私にもその気持ちが良くわかる。とにかくこのマリーナ、静音、清潔、スタッフも艇の上下架に追われることがないためか、応対に余裕がある。

こちらで耳にしたことだが、「ハウステンボス」自体がIR(統合型リゾート)の有力候補地となっており、地元では大阪以外ではここに決まるであろうということだ。それを見込んでか、係留バースが中々空かない、運河沿いの分譲別荘の売り物件がぴたりと減ったという話も聞こえてきた。確かに、この地域に新たな期待が生まれ、「ハウステンボス」、「ハウステンボスマリーナ」の大リニューアルが進めば、本土では日本一の統合型マリーナ(カジノ付きマリーナ)に変節するかもしれない。

 

さて、本日は朝6時に起きて出港のための準備を入念に行った。いつもなら、燃料も満タンにして出港するが、あえて給油しなかった。安全に一回の満タン給油で走れる距離の限界を試すためである。このレグの目的地は「牛深港」である。90マイル先である。ここには2019年にも寄港しているので周辺の海域理解(航跡記録あり)があったので良い機会と思ったからだ。

参考までに前回の「牛深港」の記録は以下のアドレス。

2019年春クルーズ(九州)5月2日牛深 - ボートで行くクルージング三昧

2019年春クルーズ(九州)5月3日牛深 - ボートで行くクルージング三昧

ハウステンボスマリーナ」を9時45分に出て、13時15分に「牛深港」に到着、90マイルを追波1〜1.5m、北風7mの海況で3.5時間で走った。これまでの平戸/ハウステンボスマリーナ間の35マイルを加えると今回は満タン給油で120マイル走る事ができた。「牛深港」到着時のタンク残表示はレッドゾーンに入ってしまった。前回同様に桟橋前のENEOSに配達給油をお願いし、600Lを入れて再び満タンに戻した。つまり、このレッドゾーン表示でも燃料残は200Lあったという事だ。マニュアルにはタンクメモリが0表示となっても140L残すようにしてあると書かれていたが、どうやら本当のようだ。となると、屋久島→奄美大島(180マイル)を出港時に満タンにしておけば、走り切れるかもしれないという事になる。もちろん、予備燃料(200L)は積んでいくが、海上走行中の給油を考える必要はなく、途中の島港に着けた時に、港内で移し替えれば良い事になる。この方が、燃料をこぼすリスクが格段に減る。

相変わらず、透明感のある綺麗な海水、飲みたくなってしまう。さて、「牛深港」の係船料はトン数に準拠しているので、僅かに51円であった。水も自由に使え、綺麗に掃除されているトイレは桟橋から徒歩1分のところにある。問題点は、港内が広い故に日中は漁船が減速せずに走り回るので、引き波が来てよく揺れる事、幸い夜は誰も港内を走らないので静か。