ボートで行くクルージング三昧

ホームポートを瀬戸内海(仁尾マリーナ)に移してクルージングを楽しんでます

2022年春クルーズ(奄美大島)-16日目「悪石島」(やすら浜港)

「口之島」(西之浜港)を出たのが12時。昨日からの風の影響で波高が1.5mになっており、少しでも波が収まることを期待しての判断。しかし、「口之島」、「中之島」、「諏訪之瀬島」の西側を南下している間は波が悪かった。おそらくこれは風の影響というより、黒潮の通過がこの3つのそれぞれ至近距離にある島に阻まれ、もがいて暴れている感じがした。幸い、横波を受けての航行だったので、叩かれることは少なく、船速も20kt以上を維持できた。

途中の「諏訪之瀬島」は、今年に入って水蒸気爆発を繰り返しており、昨日にも1000mの噴煙をあげたと言う報道があったばかりである。

その「諏訪之瀬島」を交わすと、「悪石島」が見えてきた。この辺りから、波高は50cmに収まってきた。

島唯一の港である「やすら浜港」についたのは、13時45分。この港、フェリーの接岸する岸壁に沿って進入し、その突き当たりにある波消しブロックの左側に見える、左右から構成される波止堤防の間を入る事になる(夕刻、急坂道を登って撮った遠望写真参照)

その奥に広がるのが、下写真である。堤防に挟まれた入り口の通過に注意を要する、陸側に暗礁がある。干潮時の入港なので容易に発見できた。

奥につけているヨット(フジヨット)は、なんと船齢65年。よく手入れされていた。流石にエンジンは載せ替えているが、今回のクルーズで2代目エンジンにトラブル(燃料噴射ポンプ)が発生、機走が出来なくなってしまい、この港で部品の到着待ちしているという。ヨットはエンジンが壊れても帆走ができるから良いというのは間違い。実際にはエンジン回らなければアウトなんだろうと思った。その点ボートにも似ているなぁと密かに思った。ご夫婦でクルーズされており、しばしの会話が続くことになった。「沖縄から五島列島を目指してもう30日、なにしろ部品取り寄せだけでここで半月待ちなんです」と笑っていた。ちなみに通信速度は、「口之島」と違って本土並み、サクサク走る。

水、トイレ発見を兼ねた散歩で、水はフェリー待合室に至る坂途中に、トイレが待合室の下にある漁師詰所にあった。しかし、トイレも事前にチェックしたが、これまでに遭遇したトイレの中で最も美しくなく、使うにあたってはかなりの勇気がいると思った。偶然に発見したのが「湯泊温泉」、現在はコロナ対策で島外人の利用は20時以降に制限しているとの事で、改めての訪問は避けた。この島でコロナが発生したら大変なことになるのは言うまでもない。

深夜に一度、岸壁からとった舫ロープの確認のため、デッキに出たがあまりの星の多さと、ワンランク全体として光の量を上げたのではないかと言うくらい明るい星に暫く見惚れてしまった。翌朝9時30分に「フェリーとしま2」が到着するとの島内放送があったので、これをみて出港することにした。週2回の到着、島の人が荷物、人の出迎えのために集まってきた。

この島の神様「ボゼ」。見ての通り、ルーツは南洋、南アジアの神であろう。

この島で、この車に出逢うとは…と思ってパチリ…