
最終日となった6月17日水曜日は、10時10分に「みなみあわじ・みなと海の駅」を出港して、一路ホームポートの「仁尾マリーナ」を目指した。港を出る前に艇の洗面所、シャワールーム、トイレ、キッチンなどの水回り、寝室、キャビンの清掃を終わらせてた。この桟橋ではいざという時、水道がホースで取れるので、清水タンクの残量を気にせず洗いができる。こうすることで、帰港後、直ちに上架、ヤードに持ち込んだ軽トラに荷物を移してさっさと自宅に戻れるからである。

ホームポートが自宅から遠かった時は、上架後に続けて水洗い、船内清掃をしなくてはならなかったが、今は10分ほどで自宅に帰れるので、まずは帰って一息つくことを最優先にしている。その後、「無理せず日を改めてマリーナへ」というスタイルになる。
当初の計画では「小豆島」にもう一度立ち寄ってのんびりと帰る段取りであったが、冷蔵庫の食料もほぼ底をつきかけてきたので一気に走り抜くことに変更した。「淡路島→小豆島」、「小豆島→瀬戸大橋」、「瀬戸大橋→仁尾マリーナ」それぞれの区間がおおよそ三分の一づつの合計70マイル、約3時間の航程となる。瀬戸内海は「ホームゲレンデ」なので全てにおいて目安が立てやすい。
海況は一貫して5〜6mの東風、つまり追い風、追い波であったので25kt維持して初めて3時間を切る2時間50分で70マイルを走破した。瀬戸内海は外洋と違って海のうねりがなく、精神的にも肉体的にも楽である。13時丁度に「仁尾マリーナ」帰港となった。
ヤードを立ち去る時、「お疲れさんの気持ち」で「HAPPY」を振り返った。そうしたら両舷ハルについたフェンダーの汚れが頬紅のように、さらに岸壁の黒ゴム汚れが頬についた傷のように見えて滑稽だった。いや、何やら両肩についた勲章の様であったと表現しておこう。
しかし、いつまでもそのままだとただの汚れになってしまうので、明日からぼちぼちと洗艇、汚れ落とし、エンジン、ジェネ、マリンエアコンの塩出し、エンクロージャーの清掃をやるつもりである。
最後に今回の「四国周遊クルーズ」を総括をしておく。皆さんの参考になれば幸いである。
四国一周は「仁尾」、「今治」、「八幡浜」、「宇和島」、「土佐清水」、「久礼」、「奈半利」、「日和佐」、「徳島」、「南あわじ湊」、「仁尾」と反時計回りに行った。どちら回りが良いなどと言うつもりはない。でも旅の魅力度で言うと、リアス式地形の「愛媛県」宇和海側と、水、海双方が綺麗な「高知県」土佐湾側の海域に軍配が上がる。ヨットなら尚更であろう。
残る「徳島県」と「香川県」の両県は四国近代化の役割を担ったため、海岸の多くが埋め立てられてしまった感がある。だから、工業地帯の沖合を走っている時間も長い。特に香川県沖は四国というより瀬戸内海に浮かぶ島々(小豆島等)の方が魅力的であるため陸側に良い泊地はない。それは正面に「小豆島」が位置する「東讃エリア」において顕著である。


改めてもう一度、行きたい港はどこかと聞かれれば、迷うことなく中土佐の「久礼港」をあげたい。今回初めて入った港だが、ここは海の駅ではない。カツオ漁で有名な漁港(漫画土佐の一本ずりの舞台)である。ただし、道の駅が目の前にある。これが大きい魅力となった。マルシェで生鮮品、食材(カツオ含めた鮮魚)が購入でき、酒の肴にも困らない。

食事を作るのが面倒ならレストランもある、パン屋もだ。そして、トイレ、水の心配もなく、温泉(黒潮本陣)もある。しかし、このエリアに喧騒は全くない。本当に素晴らしい泊地である。
「久礼港」の欠点をしいてあげれば、岸壁係船しか出来ないので大潮の際は(昇降ハシゴが1箇所のみ)対策が必要になることだ。もちろん、大潮以外の干満差ならなんとかなるであろうが、我々の場合は「ゴロー」がいるので乗り降りが危なっかしい。

係船する際には奥の最も静穏な岸壁を選びたいところだが、(特にカツオ漁のシーズンになると)水揚げの場所として使われるので避けるべき。一旦そこに仮着けしても、直ちに目の前の漁協事務所に指示を仰ぐ行動をとることで職員を安心させたい。そうでないといつか「プレジャー艇入港禁止」の張り紙を見ることになりかねないからだ。
























「日和佐港」では土日は公的施設が閉まるので、トイレは「日和佐駅」の駅舎トイレを使わさせてもらう(24時間)。駅舎には同町の観光協会が入居しており、その方が常駐しているので管理が行き届いている。係船岸壁から徒歩5分で着くが、もっと近場なら徒歩3分のところに「美波日和佐図書館」と「海上保安署」があリ、いずれのトイレも使える。しかし、これらは開業時間のみの利用となる。

















今日の泊地は「奈半利港」である。この港はプレジャー艇の来訪を全く想定していない一般港で、「奈半利漁港」と一体を成しているのだが、漁港には入らなかった。より静穏なこの漁港に着けたいのはやまやまだったが、前回(7年前)は入っただけで、漁師が手をクロスしてあっちに着けろと合図してきた。























































