ボートで行くクルージング三昧

ホームポートを瀬戸内海(仁尾マリーナ)に移してクルージングを楽しんでます

2018年夏クルーズ(長崎往復)松山→広島 広島観音マリーナに緊急避難

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7月2日、台風の影響が少ないうちに伊予灘を超えてしまおうと仮説して朝5時に起きた。いつものように天気予報三部作(yahoo天気、海上保安庁 海の安全情報,SCW天気予報)をチェックしたが、台風自体が北九州に上陸する可能性、風警報が出ていて佐多岬13mの風、となれば出港は見合わせ。

さて上記のクレーンは、島マリーンご自慢?の巨大な上下架用クレーン。このマリーナに近ずく際にはよい目印となる。これをオペレーターが首から下げた鉄人28号リモコンみたいな物で地上から遠隔操作する。朝日に当たってひときわユニークなシルエットが印象的だったので一枚写真に撮りました。今日一日、またオレンジ一色塗りつぶしの伊予バスに乗って(バス停名勝岡住宅前)まだ行けていない秋山兄弟実家、正岡子規が過ごした家を訪ねることにする。もちろん、今日の温泉は「道後温泉本館」である。

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正岡子規の生家(復元)、名前は「子規堂」とされていたので不思議だと思っていたが、訪れて合点がいった。当時の子規の俳句仲間の中に寺の住職がおり、彼が遺徳をしのんで関係者の記憶を頼りに寺敷地の中にわざわざ造った。この三畳間は子規が中等学校に進学した際親に頼んでこしらえた物。実際には軒先を延ばして作り、天井裏もない粗末なつくり。

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これが「坂の上の雲」で一躍有名になった秋山兄弟実家(復元)。子規堂もそうだが皆松山城の周囲にあり、今となっては町の中心地内にある。夏目漱石正岡子規、秋山兄弟これらの人たちが同じ時間に松山にいたことを想像すると「松山半端ない」

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松山市内には松山市駅(市駅)とJR松山駅がある。坊ちゃん列車の始発駅は市駅。高島屋はこの目の前。

そんな観光気分で桟橋に戻ると「台風進路が少し変わると瀬戸内海にも強い風が吹く、うちの桟橋ではもたないかもしれない、ほかのマリーナで台風回避して欲しい」と女将に突然言われた。その場で去年も台風避難していた広島観音マリーナに電話したところ、いつものビジターズバースが使えるとのこと。

15時50分大急ぎ出港、べたなぎだったので25ノットを維持して18時到着した。(途中何度も流木、ごみ回避のため減速している。梅雨の時期は川からのごみがかなり流れ込んでいる)もちろんマリーナの営業時間オーバー、もやいを取ってくれるマリーナスタッフはいないが、幸い風がなく一人で安全に接岸できた。このマリーナには延べ5回寄港しており、熟知しているから良いが、新規寄港先ではこうはいかない。このマリーナは海況悪化の際の避難港として屈指の存在である。因みにホームポートの仁尾マリーナも同様のレベル。

思えば今日は朝5時から起きるなど台風に振り回された1日だった。夕飯はじゃこ天つまみにしてビール飲みながら作ったビーフシチュー。

あと最後に道後温泉の話をします。やはり道後温泉は本館に限る。それも普段の日なら、なお良い。

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昨日のブログでも書いたが、新館はラジオに例えるならトランジスタラジオ、本館は真空管ラジオのように感じた。気のせいかお湯ばかりでなく過ぎゆく時間にもアナログ的なやさしさがある。この理由はお湯なら湯船の深さ、天井の高さ、外光の取入れによる複合力、時間ならこの二階でエアコンなしですだれ越しの風に当たっている時間。私は新館には30分、本館には1時間半滞在した。