ボートで行くクルージング三昧

ホームポートを瀬戸内海(仁尾マリーナ)に移してクルージングを楽しんでます

「小浜港」泊地内での移動を果たす。気力・体力完全回復までもう1日休息!(2024年春夏クルーズ34日目)

2024年7月9日、9時を待って窓口の「小浜総合支所」に連絡をした。指定された泊地の変更の再検討を頼むためである。この泊地は最近続く南風による波(上記航跡写真では左斜め下から)が入り込み続け、その波が狭い港内の岸壁間で小さな三角波を作り出し、ひと時も静穏にならなかったという趣旨で状況の理解を得た。そこで「熱中症の高齢者にはこの場所は辛い」と伝えたら、検討を約束してくれた。折り返しの電話で、新たに上記航跡図「G」の場所に位置する浮桟橋(前長10m)を指定された。そこは我々が今回事前に「小浜温泉港」で計画していた観光桟橋の反対側に位置していた。

新たに指定された桟橋は、海から見ると入り口が分かりずらく、いったんは行き過ぎたが、Googleマップを併用することで探し出す事ができた。港内に入れば後ろに見える三角形のモニュメント(国体開催時の聖火台)が会場からの入り口目印になる事が分かった。(上写真)

「古いなぁ、傾いているよ、この桟橋大丈夫かなぁ」が最初の印象。係船時にビットにもやったロープを締め込もうとしたら、そのビットが動いた!!。なまじ定位置にあるから信用してしまうと思ってわざわざ移動させてパチリが下の写真。

 

この場所の水深は干潮時に2mを記録(満潮4.5m)、今日は中潮だから2mでとどまったが大潮干潮は2mを切るであろう。大型ヨットはこの場所に着けないほうが良いだろう。後方に見える立派な「観光桟橋」の修理完了はこの秋になるという。この泊地は港内が広いので、内に入った波が三角波にならず、周期的な揺れなので居心地は良いと思ったが、それは最初に指定された場所との比較においてである。南風に対して弱いことは変わらない。一方で、この場所で配達給油(200L)を受けられるし、観光協会の水栓、道路反対側の「島鉄バスターミナル」のトイレも使える。ただし、ここのトイレは相当に古い。

さて、「Windy」によれば、明日10日も海況が悪く南風10mとなっている。長崎から有明海を目指した時は北10mの風であった。入り口にある「野母崎」の周りだけが波高1.5m、今回は南風なのでうねりを伴う。なので今ひとつその気分になれない。明後日11日は南西4mの予報なので、無理せず滞在をもう1日延ばすことにした。

懸案の熱中症の件だが、TV解説者が「3日炎天下で外活動すると水分不足は否めない。よってそれがこうじて4日目以降に発症する事が多い。そこから慌てて水分取っても一日に吸収できる量に限りがあるのですぐには治らない」と言っていた。そして「水分補給と思ってビールを飲む人がいるが、ビールは利尿作用、よって水分不足を加速する」とも言って合点がいった。まさに私のことである。これで謎が解けた。

2日目の今日は食欲が出て回復の兆しが出てきた。気分も前向きに変わり「小浜温泉」の散策とそして湯にも浸かってみようという気が沸いてきた。

小浜温泉」の街並みは私が小学校の時の昭和時代の熱海にも似ていた。海岸通りに沿って温泉宿とお土産屋が軒を並べて客を呼び込む昭和の声が聞こえてきそうだった。裏通りには潰れたスナック、飲み屋、バーの看板が並ぶ。夏の炎天下でも湯煙が上がっている。冬なら町中、排水路からも湯煙が立ち上ると思う。なにしろ源泉の温度は90度〜100度だそうで、加水して温度を下げて掛け流しをして宿は使っているのだそうだ。

ここは「蒸気家」という桟橋から徒歩1分の宿の湯殿である。立ち寄り湯を受け付けてくれる。案内されれば旅館の湯殿だけに綺麗に清掃されており気分も良い。一般の公共温泉もあった。居住者以外は3百円、ここは5百円であった。私1人しかおらず誰もいなかったのでパチリした。ナトリウム系のぬるっとした良いお湯であった。