2024年7月10日、今日3日目の「小浜港」は雨で朝を迎えた。湿度は当然に高いままだが、日差しがないので気持ちが楽である。海上には今日も強風波浪注意報が出ている。これで3日連続だ。当然出港は最初から諦めている。猛暑のおかげで洗濯物の溜まり方が早いので、ここ「小浜温泉」でもコインランドリーを探し、洗い物を片付けた。
雲仙有明海をクルーズするヨットの航海ブログによく登場する「波の湯 茜」だが、今日は肝心のサンセットが望めないため、近くまで行って見学のみしてきた。なるほどこの場所で満潮(湯面との高さ比40cm)を迎えれば、今日みたいな南西強風なら波も打ち込んでくるなと思ったり、この周辺の施設だけが現代風なのに感心したりした。
「雲仙」までは目の前にある「島鉄小浜バスターミナル」から路線バスで上がった。100mで1℃気温が下がるとは聞いていたが、着いてみるとなるほど涼しい。でもここは何処かで見たことのある雰囲気だなあと思って、ビジターセンターに入ると「雲仙」は明治時代における外国人向け避暑地として開発されたのだそうだ、それで納得、「上高地」、「軽井沢」に雰囲気が似ているのも頷けた。上記写真はその当時からある「雲仙観光ホテル」、車路入り口にカレーセット¥2500の看板を見て、今回は入り口のみで失礼してしまった。上高地の「帝国ホテル」、軽井沢の「万平ホテル」に並ぶ名門ホテルということだ。
「雲仙温泉」の湯質と「小浜温泉」の湯質の違いを体感したくて日帰り温泉「雲仙よか湯」に行ってみた。平日の昼間なので誰もいない。雲仙温泉の方が若干白濁りがあるくらいで明らかな違いはないが、外から入り込む風が涼しく、その点は「雲仙温泉」に軍配があがろう。
夜はなぜか「リンガーハット」にいった。地元の居酒屋を見つけたかったが、今回は副長が昔を偲んで食べたいらしく、居酒屋提案は却下、「リンガーハット」になったのである。私にとっても何十年ぶりの訪問になる。しかし、これが私の最後の「リンガーハット」にもなるであろうと思って、パチリしておいた。食した結果は、やはり青春時代の食べ物であった。
艇に戻って、ビールを冷凍庫に移し、早速昨日も訪れた「蒸気家」の風呂に出かけ、気分をリセット。艇に戻ってきてビールを取り出し冷奴をあてに晩酌している。「Windy」を見れば明日は5mぐらいに風は落ちるので「長崎サンセット」に入って久しぶりの静かなマリーナステイをしたいと思う。そこに辿り着く間もベタなぎの航行になることを期待している。気になるのは大雨50ミリと雷の見通しだ。