ボートで行くクルージング三昧

ホームポートを瀬戸内海(仁尾マリーナ)に移してクルージングを楽しんでます

2019年夏クルーズ(四国)9月5日土佐清水「土佐清水港」

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「明日からシケルよ、移動するなら今日の内、それでも沖の島超えたら波が太か、気いつけて行きやんせ」朝一番にこんな会話をした。

いつものようにWindy.comとにらめっこして、「風は南東3〜5m、ウネリは0.5m、これなら問題なく土佐清水港に2時間で行ける。明日シケ待ちするなら同地の方が、楽しそう。銭湯、コインランドリー、居酒屋、何でもあるぞ!」そんな脳内トークをして、結局8時40分に「あいなんかわうそ村海の駅」を出港した。海況は予想通り、沖の島を超えてから、ウネリ、真黒な雲下でスコールのような雨、しかし、波は1m位、終始基本25ノットを維持して、10時40分に土佐清水港の一番奥にある、公共岸壁に着けた。武田石油店の目の前である。あいなんと合わせて本日の給油350Lとなった。尚、この地には徒歩5分の所に銭湯「旭湯」が有り、コインランドリーも併設している。溜まった汚れ物が全部洗濯乾燥出来、スッキリした。

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佐清水港入口に立つ赤灯標。これを右に見て進入したが、幸い遠くに帰港する漁船が見えたので、入口沖合で待機し、後に続く形を取った。事前の調べで港口には、暗岩が700m以上沖まで張り出しているとの情報が有ったので、その端を示す立標を確認するまで心配だった。

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西からのアプローチで、近回りのショートカットをしたくなるがここは堪えて、大きく迂回、港内部を見通せる形での入港が正解のようである。

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夜は給油した武田石油店の推薦があった「ほざき」に出向いた。私はこの手のグルメ情報に頓着しないが、左側の焼き鯖、右側のはがつおのうまさには唸ってしまった。

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予報は、午後から南東の風が20m近くになり、うねりも朝1.5m、午後から2m超になるとの事だったので、翌日は早朝5時30分から起きて出港準備を始めていた。すると、1人の漁師さんが「ワシは高知から来ている漁師だが、この場所に長く置いてはいけない。午後から南の風になって波が入ってくると、この場所はもろに喰らう。うねりが高いと、この岸壁自体が波に洗われる程だ。周りを見てごらん。昨日いた漁船がだいぶ減っているだろう。みんな避難しているんだ」、更に小声で「土佐清水港は避難港でもなんでもない、高知まで、駄目なら久礼漁港に逃げた方が良い。ふとか船なんだから足摺岬も問題なかろう」

こんな話を聞けば、サッサと出港した方が良い。朝ごはんも食べず、6時10分に出港して、9時40分に高知港に入ったのだが、足摺岬廻航までの1時間は風も10m近くなってしまい、うねりは既に2mを超え、周り切るまでは向かい波の中での操船を強いられた。久し振りに緊張した。もしこれに、潮回りが悪く三角波多発となったらどうなっただろう。関東では荒れる事で有名な下田の爪木崎なら経験豊富だが、足摺岬は初めてであり、今回、事故無く廻航出来て本当に良かった。