ボートで行くクルージング三昧

ホームポートを瀬戸内海(仁尾マリーナ)に移してクルージングを楽しんでます

2021年秋ショートクルーズ(2回目)11月17日(下蒲刈島/生野島)

11時、「広島観音マリーナ」で燃料300Lを入れ、本日の観光立ち寄り先である「下蒲刈島」に向かった。12時到着。

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着けた場所は、同島北部にある「新丸谷港」である。立派な浮桟橋が港内にあるのでここを使うよう指示されている。(事前に下蒲刈市民センターに電話して予約が必要。トン数に応じて料金設定。数十円だが利用料がかかる)

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この島の観光コンテンツは三之瀬地区に集まっているが、その正面の「三之瀬港」にはプレジャーボートは着けられない。

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随分と立派な建物が集まっている!と不思議に思い職員に尋ねたところ、「今は呉市に合併されているが、その前は下蒲刈町でありその時代の町長が島の公園化に力を注ぎ、全国から買い集め三之瀬本陣のあったこの場所に移築し、全体を松濤園と名付けた」と答えてくれた。これで納得。

 

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後の作られたとは言え、このショットは一見に値する。2階に設けられた茶室、窓からは現代に作られた橋、これが見たくてこの場所を訪れたような気がする(朝鮮通信使資料館2階 松濤園)

この他「松濤園」には、美術館も複数存在する。今月の特別展は、「浮世絵に見るネコ」であったが、これは同島と呉市を結ぶ「安芸灘大橋」のかかる「猫瀬戸」に因んでの企画であろう。

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ポスターにも利用されている猫を使っての猫顔を描いた浮世絵。このほかにもたくさんの浮世絵があったが、浮世絵を間近に見る機会がなかったので、浮世絵師の企画力、構図力、刷師の技術力に大変感心した。

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ランチて食べた、船田の「呉焼」(お好み焼き)。お好み焼きには、関西風と広島焼きの2つは理解していたが、呉焼きスタイルのお好み焼きは初めて知った。呉焼きは、広島焼きの具を先に炒めて、最後にクレープ状にした生地に巻いて出す形だそうだ。

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15時20分、観光を終了して本日の泊地である「生野島」のフェリー桟橋(福浦)を目指した。16時到着。桟橋アプローチに際しては、干潮いっぱいの時刻に重なったため時々水深2mという表示が出て慌てた。

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幸い同桟橋行きのフェリーが見えたので、その後を辿って無事係船を済ませた。この時期は17時までに着かないと周囲が暗くなって心許ないが、「下蒲刈島」から1時間以内のレグなので瀬戸の夕陽を背中に走行を楽しんだ。

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泊地とした生野島にある福浦(フェリー桟橋横着け)の水深は干潮で4m、満潮で7mあった。フェリー待合所もあり、トイレも整備されている。ただし浦自体は西に開いているので、季節風の強い秋冬は用心した方が良いと思う。この島には観光すべき場所はないので、明日は「大崎上島」に艇をここに置いたままフェリーで行く予定である。

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  11月14日のブログに書いた「逆流防止弁破裂」だが、なんと昨晩またもや漏水が始まってしまった。ビルジポンプが定期的に回り出すのですぐ分かる。上記写真を見ていただければ、漏水の様子がよくわかると思う。あれだけ手間暇かけて「今回はバッチリです!」と太鼓判を押した整備担当のO氏の顔が浮かんだ。昨晩はエンジンルームへの追加漏水覚悟でシャワーを浴びて清水タンクを空にし、さらに静水ポンプのスイッチを切って就寝した。朝に漏水を点検したところ追加の漏れはなく安心した。クルーズの続行か帰宅か悩んだが、クルーズ中は使用の度に清水ポンプスイッチを入れ、ある程度の漏水を覚悟してクルーズを続けることに決めた。

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