ボートで行くクルージング三昧

ホームポートを瀬戸内海(仁尾マリーナ)に移してクルージングを楽しんでます

2021年秋ショートクルーズ(2回目)11月18日(大崎上島/三原)

「生野島」のネット環境が悪く、昨日書いた下蒲刈島/生野島航海ブログを公開できたのは、翌日の18日になってしまった。さて、本日18日は朝9時35分「生野島」発のフェリーで対岸の「大崎上島」(白水港)に渡たる事から始まった。我が艇はそのまま桟橋に係留したままである。10分の船旅である。

f:id:bentenebis:20211118173145j:plain

f:id:bentenebis:20211119121139j:plain

「白水港」フェリー桟橋から徒歩3分のところに大崎上島町観光案内所があり、そこで電気自動車を借りることができる。本来であれば事前に予約しておくのが望ましいとは思うのだが、クルーズ中は予定が海況に大きく左右されるため、この事情を理解できる海の駅以外の事前予約はちょっとためらってしまう。「大崎上島」は意外と大きく、レンタル自転車では苦しいため、電気自動車(2人乗り)を予約しておきたかったのだが、前述の理由から予約はせずに、電気自動車のある観光案内所に駆け込んだのである。閑散期のそれも普通の日なので、当日で借りられることを目論んでいたのだが、結果、借りることができた!

f:id:bentenebis:20211118174431j:plain

1番行きたかったのは、「木江港」にある「木造5階建て住宅」である。何故に作られたかと言えば、瀬戸内海航路が活況を呈していた頃に潮待ち等で立ち寄ってもらい、乗組員に散財してもらいたいからである。もとは大いなる宴席接待所であった。

f:id:bentenebis:20211118174519j:plain

f:id:bentenebis:20211118175017j:plain

そもそも木造4階建てで、工事が開始されたが、建築中に風に煽られて傾いてしまい、そもそも4階建てでは縁起が悪かろう、ということになってもう一階追加したのだという。私の目には今尚、左に少し傾いて見えたが、皆さんは如何であろうか。表札もかかっており、今も使用されている感じがした。

 

f:id:bentenebis:20211118175455j:plain

次に訪ねたのが、上写真の「ふれあい郷土資料館」。ここで、初めて「おちょろ舟」(寄港した船に今風に言うならコンパニオンを派遣する際の足ぶね。時には招き入れて個別接待もする小屋付きの小舟にもなる。艪で漕ぐのは男性船頭)の活動状況を知る古い写真を見ることができた。木江港沖にアンカリングした船を回るように沢山の「おちょろ舟」が走り、乗組員に向かって女性たちが手を振っている写真である。まさに客引きの声が聞こえるようであった。また、その舟の縮尺模型、実際に使われていた船の艪なども併せて展示され、大正、昭和の初めの匂いを感じることができた。

 

f:id:bentenebis:20211118180623j:plain

これが海の駅として開放されている「沖浦港」の桟橋(海から入って右側を利用)。正面(東向き)に一文字堤防があるので対岸の「大三島」との間を通過する船の引き波、陸側は山なので冬の西季節風も少しは和らぐであろう。但し東風には強くないであろうことは自明である。この桟橋の並びに正式な海の駅となる「沖浦フィッシャリーナ」があるが、ビジターの係船場所(25f未満)は誠に頼りなく、それ以上のサイズ艇が許可を得られるとすれば、この場所を指定されると思われる。私も問い合わせして同じ回答であった。併設の物産館に清潔なトイレがあるが、周囲には何もないので、船中居酒屋が必須となろう。

 

f:id:bentenebis:20211118180545j:plain

ランチは島内ナンバーワンの評判をとるピザ店「テアトリーノ」でピザを食した。このクアトロ・フォルマッジ(4種のチーズ、蜂蜜添え)が、コーヒーの味とともに秀逸であった。評判は間違いなかった。但し、足(車)があったので立ち寄れたが、山中の内陸部なので「沖浦フィッシャリーナ」から行くのは自転車でもまず無理。脚力があれば挑戦しても良いが……。

 

f:id:bentenebis:20211118182511j:plain

これが、全国的に人気のある「岡本醤油」である。「白水港」から徒歩5分でいける。昔ながらの完全手作り製法で大豆、小麦、食塩しか使っていないので、各地の醤油メーカーから研修者も派遣されてくるという。土産に良いと考え少し多めに買っておいた。

 

15時15分のフェリーで「生野島」に戻り、15時30分福浦の桟橋を離岸、16時10分に「三原港」に到着した。

f:id:bentenebis:20211118183443j:plain

 

下写真を見てもすぐわかる様に、新幹線の三原駅まで徒歩5分である。クルーの交代、ゲストのピックアップに便利この上ない。沢山の小型通船が発着するので最終便がでるまで少々揺れるが、皆小型船なので引き波も小さく、すぐに静まる。水路途中に送電線が跨いでおり、マストの高い大型ヨットは入れない。

f:id:bentenebis:20211118183516j:plain

 

f:id:bentenebis:20211118183532j:plain

ああっ、今日も楽しかった。正直な感想である。