ボートで行くクルージング三昧

ホームポートを瀬戸内海(仁尾マリーナ)に移してクルージングを楽しんでます

2023年初夏クルーズ、五島列島「福江港(福江島)」、遣唐使が最後に見る日本だった!

今日も朝から小雨、今日も強風波浪注意報が出ている。これで2日連続、この調子だと明日もそうなるだろう。到着した昨日の束の間の晴れ間を使って復航のための諸準備もを一気に整え、さらに、コインランドリー洗濯も済ませた。これでいつでも出港できる。

今回は全航程ソロ、万事つつがなく往航を完了することができた。訪れる予定の泊地を調べ、実際に着ける時にはデジャブ(既視感)感に襲われる程であった。

往航ゴール地の目安とした「福江島」に無事到着したので、打ち上げの1人宴会しようと思い、僚艇が2週間前に行って気に入ったという居酒屋(「こんねこんね」)を予約した。居酒屋訪問が新たなストレスの機会と成らぬようにとの思いからであった。行ってみれば、料理良し!酒良し!距離良し(桟橋5分)!、そして1人でも歓迎してくれる雰囲気もあって更に良し!とても良い店であった。

実は海況が良ければ、「福江島」でもう少し足を伸ばして「荒川港」(2019年に寄港)に入る計画を立てていたが、こう毎日強風波浪警報が出ていては、無理も出来ないと諦めた。そこで、観光バス(コース途中に荒川港通過)に乗っての陸路観光ツアーを決めた。

写真の「大瀬崎」は海の難所で有名な所で、かつ「福江島」を代表する観光名所だが、この岬を「HAPPY」で、明日どすんどすんと叩かれながら「荒川港」目指して回航している様を想像して、怖気が走った。やめて正解!と思いながら、小雨降る強い風に傘をさすことも出来ず、瞬間吹き抜けるブローの隙間時間を待ってようやくこの写真を撮った。

今日は一日観光に費やし、大いに「五島列島」と遣唐使船のつながりを知った。彼らが唐に向かう経路は、最初は北路(陸路メイン)、新羅の台頭後は南路(海路メイン)となった。その南路(海路)とは、北九州の「名護屋」から「宇久島」に向かい、そこからギリギリまで五島列島を伝って「福江島」から東シナ海を一気に渡海するコースであった。五島列島遣唐使が往路では最後に見る日本、復路では最初に見る日本となったのようである。だから、空海が最初に開いた真言宗の寺(大宝寺)が「福江島」にある理由もわかる。空海は命からがらこの「福江島」にたどり着いたのだという。

艇に戻って来週からの海況チェックをするべく「Windy」研究をしたところ、最大瞬間風速は12mと同じだが、午前中の時間別経緯を見ると9時〜11時の間が南6mに下がる予想に変わっていた。南西風であれば復航コースでは追い風、追い波、波も途中までは「福江島」の影となって2mにはならないであろう。そんな判断から、明日は予定通り出港して復航を開始してみようかと思い始めている。

まずは往航でも泊地として使った「若松島」を目指し、海況次第ではもう一日「若松港」にとどまり、海況の安全を確認後一気に「小値賀島」まで行くコースを考えた。計画にあった「青方港」は下見の結果、岸壁が高すぎ1人では危険と考えパスすることにした。