ボートで行くクルージング三昧

ホームポートを瀬戸内海(仁尾マリーナ)に移してクルージングを楽しんでます

2023年初夏クルーズ、3時間の風低下を生かして福江港」出港!

朝5時半、「福江港」の朝は艇体に当たる雨音で目が覚めるほどの大雨、おまけに雷鳴まで加わってまるで列車通過時のガード下にいるようだった。「やっぱり今日の出港は無理かなぁ」と思って一時は諦めた。傍らのスマホを取り出し天気予報をチェックしたところ、すでに強風波浪注意報が出ていて、新幹線も広島・小倉間で運転見合わせとか…。しかし「Windy」をチェックすると、南風が9時から11時まで南西4mに低下する予測となっていた。

「よし、若松港までは1時間以内、この風低下の時間帯を使って「福江港」を出港して10時までに若松港に言ってしまおう。あそこなら何があってもここよりましだ!」と心に決めた。

そうなれば、ガバッと起きて朝のルーティンをすませ、朝食もしっかり食べて大雨の中ではあったが、カッパを着て出港準備を完了させた。あとは本当に風が落ちるかである。そのタイミングを待った。

見渡せば小型の通船もいつも通りに出発していた。そこで「福江島フェリーターミナル」の発券窓口の職員に「本日の欠航便はありますか?」と聞けば「全便通常運行ですので欠航便はないです」の返事。それを聞いて「明日はもっと吹いて余裕の10m越え、今日強風波浪警報だけど、ここは行くしかない!」となったのである。


艇に掲げているクラブ旗が垂れ下がり、「Windy」予報通りに風が落ち始めたことを確認できたので、8時15分、土砂降りの「福江港」を出港、9時に無事「若松港」に入った。入港時は雨は降っておらず、日差しも時々出るほどだった。たった17マイルの違いで随分と変わるものだ。

途中、追い波1〜1.5mの中25ktで走行していたら、突然ドスンと何かにぶつかった。その後は振動ばかりで艇速が上がらず状態、あと2時間後には10mの風が待っているので一瞬不安がよぎったが、走行状態から2機両方に何かが絡まったわけではないことはすぐにわかった。最悪、片方のエンジンだけで「若松瀬戸」に入れば、あとは波もなくなんとかなるだろうと自分に言い聞かせた。

直ちに運を天に任せて、後進することしばし、そして前進、外れた。でもこういう時、2機掛けエンジンは良い。2機のペラいっぺんに何かが絡むというリスクは小さい。これは新たな発見となった。

今回何度も潜(くぐ)った「若松大橋」を見てほっと、そして桟橋へ直行。「おや、空きスぺースがないぞ」と思ったら、通船の職員が「HAPPY」を覚えてくれていて「福江の方雨すごかったでしょう」などと言って係船位置を指示、そして誘導してくれた。

しかし、前回この桟橋でもやいロープに足が絡まって転んだ際に、思いっきり打った左肋骨の痛みは、「ロキソニン」湿布をもう7枚使ってもまだ取れていない。咳も思いっきりはできない。今、これが1番のストレス。

最後に、「五島列島」で一番の避難泊地はどこですか?と尋ねられたら、私は迷わずここ「若松港」と答えたい。水、トイレ、食材調達、燃料、うまそうな割烹居酒屋、そして郵便局もあるので少々の現金引き出しも可能。皆5分の徒歩圏内である。誰ですか?温泉はないの?と聞く人は??そんなことを聞くとバチが当たる。