8時40分に「まつやま・ほりえ海の駅」を出港。今日も波風無しのボートクルーズ日和、気分上々に出港した10分後、ガタンと言って船速急低下した。何かがペラに引っかかったようだ。今日の松山沿岸には海上のゴミが確かに多く、出港してから慎重に避けてきたのだが、おそらく、海中に浮遊している海藻の塊が絡まったのだろうと思った。
それ以降、船速は10ノット、それ以上に加速すると振動もさることながら、肝心のスピードが上がらない。後進をかけても外れなかった。観念して港にもどり、潜って海藻の塊を取る事を決意した。
桟橋前入り口まで戻り、着岸準備作業を終えた後、祈る気持ちで再度後進をかけたら、なんと「ボコッ」と海藻の塊が海面に浮かび出た。おもわず「ラッキー」と叫んでしまった。結局海に潜る事も無く、9時に改めて「せいよし・みかめ海の駅」に針路をとった。佐多岬回航が2時間後、その後1時間で三瓶港に到着した。
海の駅は、西予市の産業建設課が窓口で、例によってトン計算の係留料(10円/1泊)であった。水は漁港からの貰い水、電気は来ていない、周辺に風呂施設も無い。着岸可能な桟橋は2箇所有り、私は奥にある大型浮き桟橋に付けた。もう1つの小型浮き桟橋は小型ヨット向きであった。この大型桟橋は、軽トラローリーなら横まで乗り入れが出来る。私は宇都宮石油店に電話して、400L配達給油してもらった。後に地元漁師の溜まり場に挨拶に行き、台風避難の有無について確認したところ「今付けている大型桟橋なら三方が山に囲まれ安全、台風の時は近隣の船が集まってくるから早めに来ないとつける場所がなくなるよ」とのアドバイスを貰った。この桟橋自体は浚渫されており、大潮引きいっぱいでも水深は5mあったが、河口岸壁側はとても浅く、ヨットなら座礁してしまう。桟橋に沿う様に接岸した方が良い。
炎天下ではあったが、日差し帽子を被ってこの港町の探検に出かけたが、ご多聞に漏れず下記写真の様であった。レトロ感たっぷり、かつては週末、肩がぶつかるほどのにぎわいだったのであろう。