仁尾マリーナ2階にヨット、ボートのオーナーが使える専用席がこの程設けられた。当マリーナ運営上の画期となる出来事である。一般に国体がらみでヨットハーバーが作られ、その後一般に開放される、所有が自治体で運営が民間委託という形のマリーナには、大いなる首かせがはめられている。かつての国民宿舎を思い出して欲しい。公共施設という名のもとに利用者を顧客と捉えず、顧客満足のための柔軟な対応は公平性を書くという美名のもと、規則ファーストに徹するあまり働く職員のサービス業としてのDNAを消し去ってしまった。結果は、皆さんご承知の通り、顧客ファーストをルール破りの面倒な利用者に対する不適切な対応と捉え続けた国民宿舎は今はもうない。
その意味で、公共施設である仁尾マリーナが県民のためでは無く特定オーナーの為だけの専用コーナーを堂々と設置したのだから、本当に運営面においての画期と捉えてもよかろう。間違えてはなら無い、マリーナが賑わい繁栄することが周り回って県民負担の軽減を生み出すのである。これこそが、公共施設の理想的姿のである。それにしても、この一年のマリーナ改革は凄い。桟橋入口にはセコムのセキュリティカードが導入され、200Vの給電が標準化、台風対策としての桟橋にチェーンによる新たな固定方式の付加、これをこの1年でやり遂げている。
だだし、これらはいずれもが設置して責務完了というハード、設置すれば後の対応はいらない。しかし、今回のオーナー専用施設は単なるハードウエアで終えては2階のレストランを利用する一般利用者から誤解を受けかね無い。マリーナ側の対応も問われる。折角の画期的施策なのであるから、専用コーナーをどう活かすかもあわせて考えて欲しい。今後に期待したい。