ボートで行くクルージング三昧

ホームポートを瀬戸内海(仁尾マリーナ)に移してクルージングを楽しんでます

2022年春クルーズ(奄美大島)−22日目「古仁屋」③

今朝もまた違うヨットがやってきた。しかし、共通点は皆植木鉢栽培をデッキでやっていることである。この艇には若いご夫婦が乗船しており、ご挨拶申し上げたところ「大阪を出て南西諸島を周りもう一年になる」とのこと。どこかで聞き覚えのある声だったので、質問してみるとやはり私が寄港地研究のためにフォローしていた、Youチューブチャンネル「うみと船」のご夫妻であった。この艇の他にも今日は海況が静穏のためか、次々とヨットが現れ、今は私の前にも1艇入って満床となっている。もちろん夕方にはそれぞれの泊地に帰って行く。

結局この桟橋は、反対側の「加計呂麻島」を泊地としているヨット達が「古仁屋」に買い物、洗濯等の所用を済ますために一時的に利用する場所なのであろう。管理事務所には3日間の利用許可を得ているが、これ以上の長居はマナー違反というものである。明日は一旦、次の泊地に移動した方が良さそうである。

という事で、本日レンタカーを借りて次の泊地の調査に向かった。まず訪ねたのが「油井」、雑誌「舵」の記事によれば、この立派な公共桟橋を1日ぐらいなら利用可能と記されていたが、たまたま帰港してきたダイビング船の船長に尋ねたところ、「反対側は緊急用に常時開けていなければならず、着けたとしても30分まで。沖合のアンカリングも養殖網が多数入っており、錨泊はやめてほしい」とピシャリ。こんなに良い場所なのにと思ったが、ここまで謝絶されれば、利用は遠慮すべきであろう。

次が「油井」の隣の「阿鉄」、ここにはヨットが数艇錨泊していた。見学中にさらに1艇のカタマランが入ってきて、錨泊し始めた。どうやら、この入江では錨泊が叶うであろうと感じた。ここには「奄美大島」を訪ねるヨットマンで知らない人はいないというT氏が入江最奥に立派な家を建てて住んでおられる。まだ、面識はないが僚艇の助けにより事前に紹介を得ることが出来ている。「油井」での利用謝絶の後だけに、T氏の助けがなければ「阿鉄」での錨泊も難しいのではないかと思った。さらに泊地調査のため車を走らせたが、ここ以外の入江となると近隣に何もなく、水、トイレのアクセスもできない状態であった。

奄美大島」には10日間ぐらい滞在し、梅雨シーズンの中にあって晴れ間の1日、2日ぐらいは体験したい。さらに、そしてここを基点とすれば、本当の「奄美大島」と言われる「加計呂麻島」に通えそうであると思った。

「名瀬港」、「古仁屋港」だけであれば、正直わざわざここまで来なくても素晴らしい寄港地を私はたくさん知っている(但し黒糖焼酎は別)。これが私の今の「奄美大島」の感想だが、しかし「加計呂麻島」に行かずして「奄美大島」を語ってはいけないと思い始めている。今回クルーズに出る前、船の仲間が「奄美大島」を語らず、「加計呂麻島」を語っていたのを思い出す。その理由を私はわかった気がする。私が夢見た「奄美大島」に最後の期待をかけて、「加計呂麻島」には是非行きたい。

 

さて、「阿鉄」バス停を見れば、平日は当地から「古仁屋」までこれだけの便数があることがわかった。これなら、レンタカーを1週間借りなくても大丈夫そうである。