ボートで行くクルージング三昧

ホームポートを瀬戸内海(仁尾マリーナ)に移してクルージングを楽しんでます

整備完了を確認するため「岩城島」1泊2日

瀬戸内にホームポートを移して4年が経過、西日本は日本海、四国も含めてほぼ全て、九州、五島列島壱岐、そして今年(2022年)トカラ列島奄美大島遠征クルーズを行ってきた。来年の挑戦としては、能登半島を超えて日本海を北上、北海道は函館ぐらいまで足を伸ばしてみたいと思っている。そのためにも、進水してから6年経過した自艇「HAPPY」(PONAM-35)の経年対策を抜かりなくやっておかねばならない。

今年の5月、6月に約50日間の奄美大島クルーズを行ったが、この長距離航海を契機に色々と、経年劣化と思われる不具合が発生し始めた。発生したのは、オートフラップ(動作せず)、パワステ(重ステ化)、マリントイレ(海水汲み上げせず)、FBジョイスティック(動作せず)、サンプポンプ(洗面、シャワー排水せず)、船底塗装(部分剥離)家具(接合)であった。

近年、肉体の経年劣化も手伝って夏の猛暑がきつく感じられ、盛夏の8、9月は私にとってはオフシーズンになってきている。クルーズは春、秋、冬に楽しむものと化してきた。そこで、夏の2ヶ月、艇を新居浜マリーナ整備工場の前に陸置きして、故障対処と整備からなる総点検をしてもらっていた。手空きの時間にじっくりとやってもらえることを期待したが、コロナ感染によるマリーナの要員不足も発生、整備完了の報告はようやく10月に入ってからとなった。故障箇所それぞれの原因と対策は、読者の皆さんの関心事なのでシェアするべく、請求明細が到着次第、別途、記載することにしたいと思っている。

そんな訳で、今回の1泊2日のクルーズ(岩城島新居浜往復40マイル)は、修理箇所の検収のためである。

目的地の「岩城島」(かみじまちょう・いわぎ海の駅)は、「HAPPY」が最も行く港である。実はこの島、橋では本土とは繋がっていない。不便な島といっても良い。それでも造船という地場産業がしっかり根付いていることから、他の孤島と比べて島全体の民度が高いようである。

船で行く我々にとっても係留桟橋から5分以内の所に給油(配達可)、スーパー(Aコープ)、居酒屋(吉正)、宿(吉正)、名物の「芋菓子」(田村食品)の製造場、トイレ(24時間)給水(貰い水可能)、貸自転車(電動アシスト有り)、利用手続きの役場がある。小さな漁師町だが、ボート乗りにとっては完璧な場所である。関東エリアから瀬戸内海に入るなら、ボートでは、和歌山マリーナシティ→小豆島(草壁港)の次の寄港地候補になると思う。

この漁師町唯一の居酒屋「吉正」、毎回尋ねるたびに料理一品の写真を掲載しているが、今回は「刺し盛り」である。滅多に飲み食いの店は紹介しない私だが、ここは毎回紹介させてもらっている。それに値する店と思っている。この店は大型民宿を併設していることから料理人が調理場に複数おり、手早くかつ味も良い。宿のオーナーも若き頃大阪のなだ万?で修行した経験があるとかで、話し上手で料理センスも良い。そして島の発展には一過言を語る人物でもある。

ヨットの人達はここから数マイルの「弓削島」(かみじまちょう・ゆげ海の駅)を利用しているが、私はヨット多数の中にあって、ボートの存在は肩身が狭く、給油も不便なのでこちらを好んで利用している。因みに大型艇(10m超)なら一隻が無理のないところ。したがって予約(一泊12円)は必須である。

秋のクルーズは日没が早い、18時で空は真っ暗になる。