ボートで行くクルージング三昧

ホームポートを瀬戸内海(仁尾マリーナ)に移してクルージングを楽しんでます

2022年春クルーズ(奄美大島)-21日目「古仁屋港」②

朝、ヨットが入ってきた。中々、味わいのある艇、アフトデッキに植木鉢、そしてガーデンパラソル、まるでこの船に住んでいるような感じである。ロングでクルージングすると色々なヨットに出会うが、マリーナ桟橋にお洒落に係船されている艇と全く違う。マリーナにあるヨットはヨットそのものが主語である場合が多いのに対し、クルーズを専らにするヨットは主語がオーナー自身となっている気がする。このヨットもオーナーの人柄が偲ばれる。きっとお洒落な人に違いない。今日は大雨警報が出ている。「午後から本土では想像できない土砂降りになるので、レンタカーでの移動はやめた方が良い」との地元の方の助言を受け、次の投錨泊地「阿鉄」、「由井」の事前調査を明日に延期した。

束の間の雨上がりを使って町探検を前日同様に続けたので、それを本日のブログコンテンツとしたい。最初に見つけたのが、上記の写真。「古仁屋(瀬戸内町)」では、生きたハブを町民生活課に持っていくと捕獲奨励金として1匹2500円くれるそうだ。私の住む香川県で言うなら猪一頭1万円(死んだ状態の写真を左右各一点)と同じシステムであろう。猛毒のハブを生きたまま、役所の窓口で受け渡しとは…流石である。

奄美大島」はなぜか「JOYFULL」が多くある。東京ではあまり見られなくなったが、なぜか、名瀬市でも2店舗、この古仁屋(瀬戸内町)でも1店舗を発見した。ただし営業開始は11時から、朝食のニーズはないようである。

たまたま見つけた「奄美戦史模型資料館」(入場料500円)。ホテル「ライベスト」の一階にあったのだが、ホテルのフロントマンが「オーナーが海軍艦船のプラモデル好きで、それを陳列しているだけですが、良いですか」と恐縮していたが、その通りであった。ただし良い仕上がり、「タミヤ」のウオーターラインシリーズに箱ともども会えるとは、懐かしい事この上なし。

最後に寄った「瀬戸内酒販」のショップ。この「古仁屋」に目利きに富んだ(即ち高級ライン)ワイン、ウィスキー、日本酒、そして黒糖焼酎が並び試飲もできる。オーナーは2代目、先代の遺した卸売地元ナンバーワンの基盤を生かしての挑戦である。

艇に戻れば、目の前の「大島海峡」は南西10mの風が吹き出して白波状態、その波が桟橋に入ってきて揺れる、揺れる。そして、洗車機のような雨がはじまった。いよいよ籠城缶詰である。後ろにつけていたヨットはもういなかった。この風、雨を見越して「阿鉄」にでも逃げ込んだのかもしれない。