ボートで行くクルージング三昧

ホームポートを瀬戸内海(仁尾マリーナ)に移してクルージングを楽しんでます

2022年春クルーズ(奄美大島)-24日目「加計呂麻島」

朝起きてみれば、天気はこのように青空。一方、本日の天気予報は曇り時々雨、「梅雨時の奄美大島の天気予報は当たらない」(在住者)の通りである。一時な晴れ間かもしれないが、このシーンが「阿鉄」本来の雰囲気なのだと思う。上記の写真だけを見れば、山の中の湖の写真と言われても信じてしまいそうである。

本日は9時30の「阿鉄」発「古仁屋」行きのバスに乗って、そこから通船に乗り換えて「加計呂麻島」に向かうつもりである。この天気が続けば青い海に出会えるかもしれない。

加計呂麻島」は大島海峡を挟んだ向かい側にある。車を積むことのできるフェリーは1日数便しかなく、住民、観光客は海上タクシー乗合タクシー)と呼ばれる小型船舶で往復する。写真はその待合室だが、行き先は多岐にわたっており、常に乗客が船待ちをしている。

その海上タクシーだが、内外装ともにほぼ漁船形でロマンチックなムードはない。そのまま、フーテンの寅が乗っていてもおかしくない雰囲気である。片道400円、おおよそ20分で「生間港」につく。

加計呂麻島」の泊地として、漁船の後のスペースを想定して早速チェックしたが、干潮時には岸壁下部のパイロン構造物が剥き出しになるので、フェンダーが効きづらくなることがわかった。ビジター艇に開放されているのはここしかないので、係留の際にはパイロン間を塞ぐ横板を持参してくるべきであろう。ここは港の入り口でもあるのでケッジアンカーは避けた方が良さそうである。ヨットなら。岸側岸壁に槍付けができそうである。因みに、水、トイレは海上タクシー待合所にあり、徒歩1分で済む。また、島内での買い物は無理と考えた方が良いので、「古仁屋」で済ませておく必要がある。

早速、レンタカーを借りて、次の泊地候補である「諸鈍」に向かった。Googleで見れば良さげな波止堤防があり、安心感を感じたからである。さらに、もう一つ行きたい理由があった。この場所、「寅次郎、紅の花」(48作目)」のロケ地だったからである。

波止岸壁には既にヨットが着いていた。トイレ、水のアクセスもあるので、海況よろしければ、合格であろう。

これは「呑之浦」。鰻の寝床のように奥深い入江であるが、真珠の養殖網がその中に設置され、錨泊するならその手前(大島海峡側入り口)の披露目の海面もしくは養殖網を越えて奥の水路のような海面ということになる。仮に奥に入ってアンカリングしても、海面幅が狭いので大きな振れ回しをすれば浅瀬に近づいてしまう。つまり、アンカーチェーンはあまり長くできない。策としては前後にアンカーを落として艇を固定しなければならない。珊瑚砂の海底なので、風が強くなれば走錨して抜けてしまい、すぐに浅瀬に座礁ということになりかねない。従って、昼間の弱風以下、数時間単位のアンカリングなら問題ないが、錨泊となれば陸からもやいでも得られなければ、不安というのが私の結論である。

先般「古仁屋」のビジター桟橋であった「うみと船」のヨット(サワジ41)はここに普段は錨泊」していると語っていたが、その後も引き続き、ビジター桟橋に留まっているので、きっと風の強くなる時、風向きの悪い時は、「古仁屋」のビジター桟橋に来てやり過ごしているのではないかと思った。