ボートで行くクルージング三昧

ホームポートを瀬戸内海(仁尾マリーナ)に移してクルージングを楽しんでます

2022年春クルーズ(奄美大島)-36日目「上関室津」②

朝起きて散歩すれば、どんどん霧が濃くなっていた。「上関室津港」が面する上関海峡は幅が狭いので、普段は反対側の「長島」の町並み、山々が手に取るように見えるのだが、それも今は見えない。海上には濃霧警報が出ているが、日差しも出てきたので時間を追うごとに解消してくると思われる。おそらく、この濃霧は海上を移動しながら消えていくのだろう。

2時間でここまで濃霧が晴れてきている。しかし出港して再びこの濃霧に追いついて、どこかで遭遇する可能性が大きいので、今日は出港を見送り、もう1日、「上関室津」にとどまることにした。せっかくここまで、艇体、身体ともに無傷できたのだから、最後まで慎重に行動して有終の美を飾りたい。ホームポート「新居浜マリーナ」まではあと数日である。

2016年以降、長期にわたるロングクルーズを毎年行なっているが、この6年間での大きな変化の一つ目がトイレ整備の向上である。今回もほぼ100%(除く悪石島)綺麗に掃除されている、あるいは近年に新設されたと思われるトイレを徒歩圏内で発見できた(その度にGoogleに登録)。

もう一つが「PayPay」の普及だ。寂れた漁村の寂れた店舗のレジ横に「PayPay使えます」のシールを発見することがしばしばあった。これには驚かされる。

一方、変わらないのは配達給油を受けた時の代金支払い、こればかりは現金のやり取りとなる。今回、港からできるだけ近いGSから電話をかけて配達給を頼むようにした。見える距離であれば、給油を受けたあとそのローリーに同乗してGSに連れて行ってもらい、クレジットカードで支払うことができるからである。距離が遠ければ当然それは無理になる。

燃料価格が昔と比べれば倍の水準となったので、一回のやりとり金額も大きくなってきた。仮に全ての燃料代を現金支払いすると、それだけで100万(7,000L相当)近くの現金が必要となる。その現金を日本全国津々浦々で引き出せるのは郵便局だけである。

燃料代を多く支払うボートオーナーがロングクルーズに出る際には、郵便局にあらかじめ口座を持っておくと何かと便利である。