ボートで行くクルージング三昧

ホームポートを瀬戸内海(仁尾マリーナ)に移してクルージングを楽しんでます

2022年春クルーズ(奄美大島)-1日目 「新門司マリーナ」

クルーズスタート時1週間の海況が前線通過で中々安定せず、最悪出港を1週間繰り下げる事も視野に入れていた。しかし、一時は15mを超える風を予報していたWindyも次第に風速の低下を予報、本日現在で「新居浜」から「新門司」までの瀬戸内海海域は北東5〜7mで推移するとの予報となった。計画に対し1日遅れでの出港が叶った。

当初の計画では、クルーズ初日は「上関室津」に寄港し、瀬戸内海屈指の日帰り温泉「鳩子の湯」を楽しんで翌日「新門司マリーナ」を目指す予定であったが、これを復航に譲りこの際、「上関室津」に寄らず、一気に「新門司」を目指すことにした。雨、キリではあったが、視程は充分、何よりも東の追い風、そして追い波、快適な走行が目的地まで続くのである。130マイルを5時間(10時15分→15時15分)で走り抜いたが、ボートの速さ故の芸当というものである。ボートでのクルーズは危険だという人も居られるが、海況の変化に即応できるボートの速さ、これは安全確保のもう一つの選択肢だと常々思っている。

フライブリッジに空の燃料用ポリタンクを6個持ち込んでいる。これにより、普段はアフトデッキのスペースを確保できる。勿論、燃料が入ればこれらはアフトデッキに置かれ、ベルトで拘束される。また今回、ペラの絡み物を取り去るために1キロの簡易ボンベも積み込んでいる。初めての事で、これはトカラ列島通過の際のホンダワラ対策である。この先「ハウステンボス」に寄港し、そこで約1週間過ごすので、滞在中にボンベを使用してミニ訓練を実施するつもりである。呼吸の心配をせずにペラまでたどり着ける、本当にこれが可能になるなら戻り次第購入するつもりである(今回は僚艇より借り受けた)。

130マイルの航程中、最初の1時間は視程1キロ以下という場面もあったが、レーダーを上手に駆使すればそれほど怖くはない。このためには、普段から視程の良い時にレーダー画面に映る反応と目視での距離を感覚的に掴んで置く要がある。私は瀬戸内海では視程が極端に悪い時は本船航路を走るが、ボートの場合その方が良いと思うからである。本船航路上にはレーダーに映リづらい遊漁船が少ないからである。これに対し、本船はいつでもレーダーにはっきり映る。さらに、本船はプレジャーボートに対し避航動作をしない、むしろ小型船同士の方が想定外の避航動作で慌てる事が多いのである。よって、私は漁船、とりわけプレジャーボートとのすれ違い、接近には大いに気を使う。

最後に、「新門司マリーナ」で入れた軽油(500L)は、ビジター免税で147円/Lであった。免税90円/L時代とは隔世の感である。実に高くなったものである。そういう訳で、今夜は船中にて冷凍餃子、インスタントラーメンの自炊ディナーにして辻褄を合わせるつもりである。