ボートで行くクルージング三昧

ホームポートを瀬戸内海(仁尾マリーナ)に移してクルージングを楽しんでます

2021年春クルーズ(隠岐島・舞鶴)5月22日福岡「新門司マリーナ」

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3日目:前泊の「国東マリンピア」では、静寂、無音の夜であったためぐっすりと眠ることができた。起きてここはどこ?と慌てて自問自答したほどだ。まずは起きて、コーヒーを落としながら、「Windy」サイトをチェックすると終日西風6mが続くとの風予報、TVでは九州地方は夏日になるほど天気回復と報じている。これであれば、何時に出港しても海況は変わらないだろうと考え、テラスにコーヒーを持ち出して久しぶりの陽光を楽しんでいた。ここにヨットを浮かべているオーナー達も集まって来て束の間の会話を楽しんだが、彼らも1人でボートクルーズしている人間に興味があるのだろう。話題は多岐に及び、現在太平洋横断中の辛坊氏のハルベル・ラッシー艇はここで整備された事、それを担当したのが当マリーナの名物メカニックのN女史であった事、一際目立って浮かんでいるヨットは世界一周を果たした艇との事。それも最初に買ったヨットだそうだ。あっという間に1時間が経ってしまった。この「国東マリンピア」には多種多様な艇オーナーがいるようだ。

気がつけばいつもより遅い10時10分の出港、昨日の伊予灘越えよりは遥かに楽ではあったが、姫島水道通過後はこの海域独自(水深が20mの浅い海がずっと続いている)のチョピーな向かい波、風も西7mの航行となった。それでも波高が低いので洗濯板の上を走るようにではあるが、ずっと23ktを維持できた。

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12時30分「新門司マリーナ」に到着。燃料250L(累計800L)を入れて停泊バースに移動したが、この場所は港入り口が見通せる場所。従って波もそれなりに入って、風のあるうちは全く静穏という訳にはいかなかった。それでも夜になり風の落ちと共に静寂な水面に戻ったが、この桟橋しか200Vの陸電が取れないので致し方ない。

さてこのマリーナの基本情報だが、民間マリーナだけあって全てが揃っている。欠点は足の弁で直通(門司駅)のバス程まで30分歩かねばならない。タクシーなら昼間3千円の距離、埋立地の最先端に位置しているため周りには何もない。また、海上係留のキャパシティはそれほど大きくはないが、天気の良い週末でもあったため賑やかで、東京時代の葉山マリーナ、佐島マリーナを彷彿とさせた。私のホームポートである「仁尾マリーナ」は大きくて立派だが、高齢化も手伝ってか閑散感が常につきまとうのとは対照的。やはり、福岡、門司といった大都市圏を背後に持っているマリーナはゲストも含めて皆若いようだ。声も大きい、挨拶も明るい。

実は福岡県がコロナ緊急事態宣言の県となっているため、「新門司マリーナ」は宣言の発出以降、外来艇の受け入れはしていない。予約はかなり前にしていたので、入港は叶ったが「給油のための臨時入港、原則艇から出ない」ということで折り合いをつけてもらった。

コロナにはマリーナ関係者以上に私達ビジターも用心しており、別府往復クルーズから帰ってきた僚艇のI氏は貸切の家族風呂しか利用しなかったという。私もこれまでマリーナのシャワー施設も使わず艇内のシャワーを使っている。いずれにしても、コロナのホットゾーンの福岡県、夜の街に出かけても休業、時短で落ち着かないはずだ。艇内、出てもマリーナテラスまでで十分にけっこうである。何しろ外は久しぶりの快晴、マリーナ時間とアフトデッキで夕飯するだけで楽しいのである。

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さて、白く見える建物はなんだろう? トイレにしてはとてもおしゃれで、綺麗。あの十字架的な切れ込みも気になる。もしかして、チャペルかもしれない。不思議な建物である。