ボートで行くクルージング三昧

ホームポートを瀬戸内海(仁尾マリーナ)に移してクルージングを楽しんでます

2021年春クルーズ(隠岐島・舞鶴)5月23日萩「萩漁港」

4日目:「本日のような天気と海況を、ボート日和と言わざるしてなんと言おう」と思わず独り言を呟いてしまうほどの「萩漁港」行き絶好日となった。9時15分ほぼ無風の中「新門司マリーナ」を出港し、全航程弱風+追い風+波高1m以下の状況の中、快適に12時45分に「萩漁港」に入った。

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今日は日曜日のため、係船場所を指示してもらう漁協が休みとなる。まずは艇を仮止めして上陸し、関係者と思われる何人かに声をかけて回っていた。その1人が「今置いている場所でいいよ、明日は漁協が開いたら職員に一言声をかけて」と助言してくれたが、仮止めしたところは決して好条件の岸壁ではなかった。
そこで、このクルーズの計画時にグーグルマップであたりをつけていた、もっと良い場所であろうところに歩いて行って場所を確認していた。すると人が歩いてきたので話しかけてみると、なんとその場所に漁船を係船していて、その漁船でまさに今から漁に出ようとしていた漁師であった!なんとナイスタイミング!「どこに艇を止めればいいですかね?」と相談したところ、彼が「今止められてる場所は、漁船が入ってくるからすごい揺れるよ?俺の漁船の場所、今から出るからその後使って良いよ。火曜日の午前中に戻ってくるのでその時までだが…」という言葉をすぐにくれて、思わず小躍り。艇を移動して写真に収めたの下の写真。この場所からは、道の駅(24時間使用可能な立派なトイレあり)まで歩いて3分である。2日間の萩滞在の場所として便利この上ない。

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着けさせてもらった岸壁は「JFやまぐち」の氷供給岸壁の奥、新川運河の出口となる。水深は干潮時3.5m、満潮時4.5mであった。今回は、テンダーボートを積んでいるので早速、新川運河を上って探検に出かけてみた。

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「萩漁港」に入って感じたのが漁港内に係留している地元漁船の少なさであったが、新川運河を上って見れば、左右の護岸にびっしりと係船されていた。

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当初、この運河を上って松本川に出て、一旦河口から海に出て、「萩八景遊覧船」が走る運河に向かうつもりだったが、松本川河口には沖からの波が狭い河口にぶつかるので波が高く、テンダー2馬力からの目線ではこれが大波に見えて怖くなって引き返した。

今日まで4日間、安全に走ってきたが、今回「角島大橋(海士ヶ瀬)」通過の際にヒヤリハットがあった。

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この写真に写っているのが「角島大橋」だが、私は橋高の1番高い所を目指し走行していた。通過に際して、この場所は浅いとは聞いていたので艇速を落として用心しながら接近したのだが、急に海底の色が黒くなり始めた。これは下の岩の色、水深は3.6m、まだ浅く浅なりそう!と慌てた。その時、誰かのブログにあった「ここを通過するときは2個の緑浮標に沿って直進する」という言葉がよぎった。海の色が緑に見える切れ目を見れば、2つ縦に並んだ緑浮標が見えるではないか、45度転舵して、改めてそのようにしてことなきを得た。

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しかし、この橋下の通過は「綱不知」より始末が悪い。なんせ、橋の左右には広々とした海面が広がっているので、橋に見惚れている間に進入角度を誤ってしまう。今回のヒヤリハット、もう1つのラッキーは、FB操船故の目線の高さである。船内で操船していたら真下に来るまで海底の色の変化に気がつかず、座礁していたかもしれない。周りを見やって深いところに転舵することは無理であったと思う。
通過後、海図上の航跡を見たらゾッとした。ギリギリの回避行動であったからだ。なんと干潮時の水深は0.89m、この日の干潮時間は12時30分、私の通過した時間は11時15分であったことにも救われている。くれぐれも橋高の1番高い所を目指して走行するのではなく、縦に2個並んだ緑浮標にギリギリ沿って直進することをお勧めする。