ボートで行くクルージング三昧

ホームポートを瀬戸内海(仁尾マリーナ)に移してクルージングを楽しんでます

「六島」にまた行きました

冬でも、日を選んで毎月1回は島巡りショートクルーズに行こうと思いながら、今月も下旬になってしまった。時間に余裕があるはずなのに、毎日あれやこれやと雑事に押されてしまうものである。いつでも行けるという気持ちが、予定をずるずると押してしまうのかもしれない。

明日28日(土)は、8メートル程の西風が吹くらしい。金、土、日の2泊3日クルーズはこれで無理になった。行くなら今日金曜日、もしくは日曜日しかない。近場で日帰りでも行こうと思い立ち、先月に行った「六島」に再チャレンジしてみようと考えた。


実は、先月に行った時の「六島」は、 雨雲が低く立ち込めていて、雨上がりで島全体が湿気で陰気。まるで映画「獄門島」の雰囲気に気圧され、上陸せずにUターンして、そそくさと仁尾マリーナに折り返したのであった。
cruisingzanmai.hatenablog.com

しかし、今日は違う。冬の晴れた日のなぎ、フライブリッジには日差しがいっぱいに差し込み、温室状態で気持ちいい事この上なし。これは「六島」リベンジクルーズに行くしかない!と思い立ったのである。
今回、この島を訪ねる大きな目的は、前回叶わなかった「六島浜醸造所」を訪ねて美味しい地ビールを飲むことである。仁尾マリーナのT艇長に教えてもらってから行きたいと思っていた。

前日、電話して予約(正確にはお店が開いているかの確認)しておいた。笠島とを結ぶ通船が1日4便、この桟橋を使う。海を背中に右側なら着けても大丈夫との情報を得ていた。トイレは通船の待合小屋の中にあって24時間使える。

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瀬戸内海の島々には、離島振興 もあってか立派な浮き桟橋が小さな港でも用意されている。ここ「六島」の人口は約60人、それでもこのクラスの桟橋が確保されている。域外から瀬戸内海に来て島巡りクルーズをするなら、最初は海の駅、慣れてきたら一般漁港、通船桟橋の利用と係船候補地を広く捉えると、更に楽しくなる。クルーズを続けていると、着けて良い港か、舫うならどこが許されるか、念のため挨拶するならどこでしておくべきか等が感覚的にわかってくる。

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「六島浜醸造所」では、3種類の地ビールが飲めた。価格は全てワンコインの500円。オーナーのI氏によれば「岡山の飲食店向けの樽詰生ビールが主たる売上、個人相手だと地元の常連達が大半、この島に来る観光客はあまりいないので、製造直売所の様なもの。あまりお構いできない」それでもこのさりげない店構えに感心していると、全て手作りとの答え。なかなかセンスが良い。

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「ゆっくりされるなら、つまみ持参でどうぞ。私はその日、仕込みで十分なおもてなしができませんので…」との言葉に甘え、艇から持ち込んだオーブンでピザを焼きながら、しばし、至福の時間を過ごす事ができた。仁尾マリーナから、わずか30分の移動でこの様に美味しいクラフトビールに出会える。悪くないですね「六島」。