ボートで行くクルージング三昧

ホームポートを瀬戸内海(仁尾マリーナ)に移してクルージングを楽しんでます

2021春クルーズ(隠岐島・舞鶴)6月7日「大飯」

19日目:伊根の舟屋の海遊を夢見て、テンダー(アキレス+2馬力船外機)を積み込み込んできた訳だが、昨日は南風が収まり凪になったのに「井根港」の内水面はなかなか落ち着かない。一方で、晴天の日曜日だったので、多数の観光客が来ている。そんな中で、ハッピー・テンダーで港内を舟屋沿いに海遊したら、多いにスマフォ撮影され、こちらも愛想よろしく手を振ったりすれば、なおさら新手の選挙運動?とかコメントされて笑い物になってしまう恐れも出てきた。そんなことを思いながら、テンダーと船外機に「ごめん、浮かべられなくて。井根まで一緒に来たのに」と綺麗な海水をかけて詫びた。

いずれにしても、「寄港のタイミングが休日×南風となったら、井根は立ち寄って観光する所で、泊地にはならない」と自分なりの評価を固め、昨日の午後、井根泊を取りやめ、13時30分、30マイル先の「大飯」に急いだのだった。

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正中を過ぎた午後の陽光に照らされ金色に光る「関西電力大飯原子力発電所」のドーム屋根は山間の谷の中にあり、まるで昔のTV「マグマ大使」に出てくる秘密基地の様であった。これを見ながら穏やかな入江に入るのだが、なぜ手前の海域で巡視艇がこちらの船速(26kt)に合わせてしばし追いかける様に接近してきたがその理由に得心した。更には必要なまでの「鳥取海上保安署」職員による職務質問の理由もわかった。「舞鶴」からこの辺りの若狭湾沿岸には原発が多く、きっとテロ対策の一環なのだろう。

泊地のアプローチにあたっては、いつもGoogleマップを併用して接近している。「うみんぴあ大飯マリーナ」も同様にして接近、無事舫を取ることができた。昨日の係船作業完了を持って、HAPPY号の2021年春クルーズ(隠岐島舞鶴)往港の無事完了となった。

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しかし、「うみんぴあ大飯マリーナ」の立派さには驚いている。職員に聞けば「このマリーナは大飯町の所有で、町自体が原発誘致効果で財政状態も良い。それに支えられて日本でも屈指(北陸では1番充実したマリーナに仕上がっている。地元経済もしっかりしているので、ボート・ヨットを楽しむ人が多い」と答えてくれた。

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この写真をご覧いただきたい。ロングクルーズの折り返し基地として完璧な配置である。全て徒歩5分圏内にある。特に銭湯と記された湯の場所は「うみんぴあホテル」の併設で、快適この上ない。早速、訪れて久しぶりにお湯に浸かり、癒しを得た。残念だったのは、到着した昨日が日曜日で飲食店が休み、打ち上げは本日に持ち越しとなってしまったこと。今の頭の中は、往航の振り返りより、復航のことでいっぱいになっているからだ。今日は午前は多いに洗濯、午後からは上架して、船底のチェックと手洗い洗浄を行って帰りの準備を始める。

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f:id:bentenebis:20210607151740j:plain走りに走ってきたので、フジツボも全然着いておらず、ペラにも何も絡まっていなかった。往航の無事を感謝して手洗いしたが、何しろ綺麗なので30分で作業を終え、その後500L給油して満タンに戻した。往航で使用した燃料の総量は3,000Lということになる。一方、「浜田港」沖で故障した左右制御フラップは相変わらずで、左右いっぱいに上げてそのまま航海を続行している。高速だと艇が右にやや傾いて走るのは仕方がないが、艇速は同じ回転数で2ktぐらい速くなった。ロングだと毎時2ktの差でも大きい。