最初に行ったのが吉備津神社。一駅手前に吉備津彦神社がある。私の大好きな大和王権成立までの歴史。それを追う者にとって、この吉備津神社参拝は欠かせないコンテンツである。本殿・拝殿は国宝となっており、吉備の中山を神奈備山(神体山、鉄の原料が出る)としてその中腹に社を構える形となっている。
吉備国は稲作に適した平野、鉄が取れる山、塩も生産できることから有力な豪族だったが、結局大和政権に組み込まれ、その担い手が大和政権から討伐隊長に任ぜられた吉備津彦。だからほんとうの意味で地の神ではないかもしれない。出雲大社は地元に愛されているのを端々で感じたが、吉備津神社には逆に孤高感さえ感じた。吉備国は、大化の改新で備前、備中、備後に分割されてしまい、それに伴い神社も3分割された。吉備津神社はいわば本店。
上3点はお決まりの倉敷の美観保護地区の写真。面白かったのは大原美術館には欧米外国人が目立ったのに対して、この美観保護地区には日本人、アジア人観光客の存在が目立った。外観は確かに時代っぽいが大半は嘘。更に中身がカフェ、レストラン、手作りを売り物にするグッツ屋さんばかりでは、このエリア早い話、歴史ワンダーランド。遠路はるばるやってくる欧米人には、本物でないので魅力はないのかもしれない。
いま1730の直島行き最終フェリーが出ていった。今日もまた「たまの湯」に行く。平日なんで昨日より安い16百円。夕飯は昨晩同様「マルナカ」で買ったお刺身、メインは湯豆腐にする。