ボートで行くクルージング三昧

ホームポートを瀬戸内海(仁尾マリーナ)に移してクルージングを楽しんでます

油水分離器異常メッセージの中「仁尾マリーナ」に戻る

f:id:bentenebis:20200822113619j:plain

今日はホームポートである「仁尾マリーナ」に戻る予定である。燧灘を西から東に斜めに横断するコースを取るが、昔から「灘」の付く海域は荒れると大変と言われている。冬になれば、西からの季節風で海が真っ白になる時もある。西から東へ走る時は追い風、追い波(瀬戸内海の場合うねりは無い)となるので操船は楽だが、逆の時は大変走行が困難になる。今日は北東5mの風と予報されているので、斜め左からの向かい波の中を走ることになる。

クルーズ開始以来、炎天猛暑ではあったが無風のベタなぎが続いていたので、25ノット走行でも滑るようであったが、このコースでは燧灘中央部で本船行の引き波と風波が合わさり、波高1mぐらいになる時があったが、それでも20ノットぐらいで叩かれながら走行していた。

f:id:bentenebis:20200822123103j:plain
そんな中、エンジンモニターから「ピー」という警告音。表示を見れば、「海水分離器(PACOR社製)異常、直ちにstop!」となっている。

「分離済みの水が強度の衝撃振動で再び戻り、それが燃焼室に送られ、それがもとで警告」と仮説し、取り敢えずエンジン出力は低下していなかったので、15ノットに落として排水艇の様に走行させてことなきを得た。勿論、この間に警告音が再び出る事はなかった。結果、いつもなら約1時間の航程を1.5時間かけて走った。

戻って、整備のO氏と話したところ、「分離済みの水が逆流して噴射室に戻る事はない。貴艇はクルーズ中、色々な所で給油を受けているので、(その中には質の悪いものあって)燃料タンクに水がかなり溜まっているのではないか」との説明を受けた。そこで「仁尾マリーナの高級免税軽油だけなら、こんな問題は起こらないのか?」と返したら、大いに笑ってくれた。

おそらく正しい答えは「燃料タンク内で発生する結露が時間ともにタンク内に溜まって行く。その事自体は仕方のない事象。クルーズ中は寄港する度に燃料満タンに戻していたが、今回はあまりの炎天作業となるため給油回数を減らした。結果、燃料計メモリ半分以下でも走行を続けた(岩城島→仁尾間)。よって、波にたたかれた際に底部に溜まっていた水分が再び軽油に混じり、その油が油水分離フィルターをすり抜け、噴射室に入ってしまったのだろう」と結論付けた。