ボートで行くクルージング三昧

ホームポートを瀬戸内海(仁尾マリーナ)に移してクルージングを楽しんでます

2021年春クルーズ(隠岐島・舞鶴)5月31日「隠岐島」(西ノ島)1日目

12日目:いよいよ今日から「隠岐島」である。瀬戸内海の孤島とは違う。朝から武者振るいが止まらない。祈るように「Windy」を開く、昨日の予報どおりだった。「境港公共マリーナ」の入り口付近の水深は干潮時1.8mだったので、満潮(9時30分)を見計らってを出なければならない。無理すれば、「ペラが巻き上げた海底の砂がインペラーに入りかねない」(MBYCメンバー談)となるからである。次の更新は無事に着いてからとなる。

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8時30分出港、入り口の水深は常に2m以上で安心して出られた。出てから地蔵崎までは無風・波無し状態、それからは徐々に北東の風が出始めたが、まだ波の発生には繋がっていない。そのため、全航程を1m未満の横波の中で快走した。25ktでの走りが可能であったので、10時30分に隠岐島(実際には西ノ島)の「鶴丸ホテル専用桟橋」に艇を着けた。あまりの呆気ない走りに、朝の武者振るいを思い出して失笑してしまった。

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途中、動作確認のために、故障(油圧ホース亀裂)して応急修理した姿勢制御フラップをマニュアルからオートに切り替え、走行してみたのだが、すぐに「フラップ制御に異常あり!」の警告が出た。「単に制御用オイルを足しただけではダメで、きっとエアーが制御システム内に入っているのですぐにアウトになる」という事前のトヨタマリンのO氏の指摘は正しかったことになる。もちろん、すぐにマニュアルへの切り替えスイッチを押したが、やはり切り替わらない。前回はここで慌てたが、今回は2度目、前回の経験が生きている。まずはキャビンに降りて12V電源コントロール板を開け「トリムタブ・ブレイカー」(写真左下から4つ目)をリセット。

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すると表示はマニュアルに切り替わり、フラップ操作がマニュアルで動かせる状態に戻った。フラップの位置を上げ、元に戻した。エンジンが回ると軸回転の反作用で艇がやや右に傾いて走ることになるが、これは致し方ない。着艇後は発電機室を開けて制御オイルの漏れを再チェック、ループで括られている臨時の耐圧ホースは無事役割を全うしていることを確認した。当然、船底に制御オイルの漏れ全くなし。

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この方が、このホテルの社長と思われる。(後に従業員に聞いて確認)「目は口ほどにものを言う」というが、絶対にこの人は優しい人だと思った。桟橋も含め全て手作り、道具もかなり買い込んでいるようだ。プロレベルの仕上がり。社長は経営の才覚ばかりか大工の才もあるようだ。今回はコロナ禍で時間があるのだろう。大いに凝って海上レストランをリニューアルしていた。

またホテル正面の入江にはビンテージ級の船(まるで鶴丸艦隊)が、メンテの順番待ちのように並べてある。よくもこれだけ揃えたものだ。よほど儲けたに違いない。私も一隻持って帰りたいものだ。

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久しぶりに湯船に入って暖まった。今回、完全夏支度できてしまったためかなり寒く感じる羽目になってしまった。服装計画を間違えたと言える。湯船が久しぶりなのは、コロナ対策でいつもなら多用する日帰り温泉的なものは利用しないようにしてきたからだ。仮に利用しても家族風呂。今回泊まる「鶴丸ホテル」は他にお客さんがいない。貸切状態、よって大浴場にはいることにしたが、その浴槽が船の形になっている。何もここまで船にこだわらなくても…と大笑いしてしまった… 

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鶴丸ホテル」で出された刺身の盛り合わせ。久しぶりの揺れない夕食!