ボートで行くクルージング三昧

ホームポートを瀬戸内海(仁尾マリーナ)に移してクルージングを楽しんでます

2021年春クルーズ(隠岐島・舞鶴)6月2日「隠岐島」(島後)

14日目:8時15分 鶴丸ホテルのスタッフに見送られて出航。途中、泊地研究のため「菱浦」に立ち寄り、泊地候補場所を見定めてきた。海況はナギである。

f:id:bentenebis:20210602111705j:plain

位置する島は「中ノ島」、その一つの入江である「菱浦」の入り口には「マリンポートホテル海士」が聳えるように立っているのでわかりやすい。古い案内図には国民宿舎と表示されていたので、今の外観を海から見るとちょっとゴージャス。誰かが買い取って再投資したに違いない。

f:id:bentenebis:20210602105441j:plain

この景色(下写真)には見覚えがある。泊地研究の際「DONの泊地情報(2014年7月17日記録)」に乗っていた写真と全く同じ構成だ。つまり、眼前に見えるスーパーボートは常時この場所に係留されており、我々ビジター艇はその前後あたりに着けられるということなのだろう。だだし、この場所は入り口からまっすぐ奥に入った位置なので風向きを考えて泊地選定したほうが良い(地元の漁船は皆、右左に回り込んで着けており、きっとこの場所は荷揚げ時に利用される一時係船岸壁だろうと思った。結論から言えば隠岐島に行くなら、「焼火神社」のある「西ノ島」がよく、着けるなら「鶴丸ホテル」の「海の駅」が1番安全・快適だと思う。

f:id:bentenebis:20210602105500j:plain

「菱浦」に立ち寄って「島後」(西郷港)には9時30分に着いたが、途中の海域は潮の影響がありチョッピーな波が続き、これに強風が重なれば厄介な海域になるであろう。

f:id:bentenebis:20210602111227j:plain

本船ターミナルを回り込んだこの場所を「鶴丸ホテル」の社長が勧めてくれた。歩いてすぐに港の管理事務所がある。この地でも給油(西郷日石)150L(累計2200L)を行い、満タンにしておいた。

f:id:bentenebis:20210602111056j:plain

さぁ、いつもの神社参りである。今回は1日のみの滞在なので、レンタカーを使っての島巡りは計画していない。それでも昔の国司に倣って隠岐島の総社神社である「玉若酢命神社」には行かねばなるまい。

f:id:bentenebis:20210602194020j:plain

本殿の造営は1973年ということなので、歴史的に見ればそれほど古いものではない。隠岐造りという建築様式だそうだ。屋根に千木,堅魚木、横木が載せられているがその組み合わせは出雲大社伊勢神宮の良いとこ取りの感じがした。それでも屋根が素朴に茅葺きなので時代を古く感じさせ、荘厳な感じを上手に演出している。恐らく、初めに神木(八百杉と言う)ありきの神社であったのだろうと推察した。

f:id:bentenebis:20210602195742j:plain

すぐ横にある代々の社家(宮司)の家が素晴らしい。初代は「隠岐国」の国造であった「億岐家」、出雲大社で言えば出雲国造であった千家の家系に相当する。家造作もさることながら、その設計思想(玄関が訪問者の身分に応じて3つある)が当時の宮司と他の身分者との上下序列を反映しているからである。

f:id:bentenebis:20210602200827j:plain


f:id:bentenebis:20210602200320j:plain

f:id:bentenebis:20210602201553j:plain

航海中の生活は規則正しくなる。航海を続行するために必要だからだ。出港時83kgの体重はすでに79kgに落ち、コロナ太り返上の体である。ずーっと魚料理なので、この地「西郷港」では隠岐牛三昧をすべく超人気店「勇加理」を訪れだが、食欲は気持ちばかりが先行し、結局わずかばかりの肉で満腹となってしまった。