ボートで行くクルージング三昧

ホームポートを瀬戸内海(仁尾マリーナ)に移してクルージングを楽しんでます

予備燃料タンクの新設

 

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毎年恒例の長期クルーズ、2022年は「奄美大島」を計画している。ここで問題になるのは燃料補給、何しろ「屋久島(宮浦港)」から「奄美大島(名瀬港)」間は170マイルあって途中のトカラ列島の各島に本土のような給油ポイントはない。

PONAM-35の搭載可能最大燃料は850L、1時間120L(25kt)、実際には「タンク燃料は掛け目80%を使用限度にしてください」と取説に書いてあるので、使用可能な燃料は680L、距離なら25ktで6.5時間、つまり170マイルということであろう。ギリギリなのである。

680L消費で走れる距離は最大170マイルと書いたが、これは平水の場合、荒れたり、うねりが高かったり、向かい風、潮流になればその分、燃料が消費され走れる距離が減る。

という事で「屋久島」、「奄美大島」を走るには、後200Lを予備燃料として積んでいった方が良いと判断した。揺れる海上では、燃料が空に近くなるとタンク内の沈殿物が悪さをしてフィルターを詰まらせたり、それが引き金となって最悪エア噛みと言う事態にもなりやすいのでギリギリまで使うのはリスクが高い。

そこで、アイスボックス(125L)にすっぽり収まるステンレスタンクをオーダーした。勿論、特注になる。(2ミリのステンレス使用して税込12万)100L入ると想定したが、実測で80Lでいっぱいとなった。勿論、これだけでは心もとない。よって不足分はポリタンク20L×6本をアフトデッキに固定して120L、これで予備燃料200Lを確保、本タンクと合わせて1,050Lとなる。この量があれば「屋久島」から奄美大島までに、いくつかのトカラ列島(口之島、悪石島、宝島)に立ち寄っても無給油でたどり着くことが可能となる。

PONAM-35の標準タンクは850Lであるが、新艇発注時なら予備タンク(100L位)をエンジンルーム内にもう一つ付けられるそうだ。メーカー推奨の掛け目8割を使用限度としている限り、安全使用可能消費量は680Lでしかない、掛け目8割使用での航海を推奨するなら満タン850Lではなく950L欲しいところである。

肌感覚で無給油ノンストップトップのレグを考えると、2020年の日本海クルーズなら「大飯マリンピア」から「境港」、2019年の九州一周クルーズなら「佐伯」から「油津」、2018年の長崎(佐島)往復クルーズなら「大王崎」から「下田」ぐらいまでのレグであろう。無給油ノンストップ走行の限界と心得たい。

平水に近い穏やかな海況が約束され、さらに目的地の海域をよく知っているなら、残燃料100L(燃料計はemptyモードゾーン)を切って入港という勝負もできるが、港付近でロープでも巻き付いたらどうしようかなどと、常に怯えて走る私にはなかなかできない。

追伸 このブログを書いた後、念のためメーカーに改めて照会した所、empty位置に燃料表示がなっていても130L、1時間分残るようにしてあるとのこと、実力値で890L入ることが分かった。朗報である。