ボートで行くクルージング三昧

ホームポートを瀬戸内海(仁尾マリーナ)に移してクルージングを楽しんでます

2022年春クルーズ(奄美大島)ー13日目「屋久島」(宮之浦港)②

今日は予報通り晴れの日となった。「屋久島」は1ヶ月のうち35日が雨の日と言われるぐらいよく雨が降る島である。まずは水の確保である。漁師の詰所に水道栓があるのは確認していたが、盗水を防ぐためか蛇口ハンドルがないタイプであった。詰所にいた漁師に了解を取って4往復した。コロナ禍で各寄港地の日帰り湯は、地域外の人の受け入れお断り案内が目立った。よって、一晩で約80L使う事になるので常に満水に心がけねばならない。

次に配達給油(荒田石油)を受け、艇タンクと予備タンク、そしてポリタンク(6本)全て満たした。これで明日以降の海況を見ていつでも出港できる事になる。オートフラップ制御のATFオイルも継ぎ足して完了である。これで、異常が出なければ一件落着だが、実際に走らせてみない事にはわからない。

因みに、燃料価格は免税で¥130/Lであった。担当者は「島値段なので、20円高くなります」と言っていたが、本土のマリーナよりは安くこちらが何と答えたら良いのか困ってしまった。

今日は2日目、それも梅雨中のめずらし晴れの日なのでレンタカーを借りての島内観光日とした。いつもの習慣で、地元の神社を表敬参拝。祈念ではなく宮之浦港まで無事に来れた事への感謝の意を伝えるためである。「益救神社(やく神社)」といい、927年に編纂された「延喜式神名帳」に記載された格式のある神社(大隅半島、薩摩諸島の代表官社)であったと書かれている。

次に回ったのが屋久島の代表的観光スポットである「白谷雲水峡」である。

高温多湿の島なので緑が濃くそしてシダ類の草、さらに豊富な水量を見せている。この「屋久島猿」親子にとっても束の間の晴れ間となったであろう。

その足で今回「屋久島」寄港にあたって「宮之浦港」に係船出来なかった場合の予備港見学に向かった。まずは島の東に位置する「安房港」である。

安房港」に停泊するなら波、風からの影響が最も受けづらい奥に位置するこの船溜まりであろう。(上記2写真) しかし、港内は狭く、地元漁船でほとんどが占有されている。手前に空きがある岸壁は、階段岸壁でフェンダー使用に難があった。漁船は全て槍着けである。舫いロープがそこら中に入っている。横着け前提のボート艇の利用は難しいであろうと直感した。それでも「安房港」自体は大きいので、係船スペースは他にありそう。しかし、あまり落ち着ける感じのところはなかった。きっと夜などは殺伐としすぎて不安になってしまうだろう。

それに引き換え、次に回った「一湊漁港」(屋久島北端)が素晴らしかった。西郷隆盛上陸の地だそうで、おそらくこの港が旧来からの玄関口だったのではないか。「次回はここに着けたいなぁ」と思ったが、予めグーグルで想定した場所には既にヨット(ヤマハ35)が着いていた。話せば、「古仁屋港」(奄美大島瀬戸内海の駅)から、ナイト(風がないので全て機走)して先ほど到着したという。彼は2度目の寄港だそうだが、「水、トイレがあるので宮之浦よりこちらが好きだ。周りに何もないが自転車があるからね」と言って自転車を指刺した。あたりを歩いたが、海水が驚くほど透明で、夏は隣の「一湊海水浴場」が大いに賑わうそうだ。次回のため、水場、トイレ(清潔)の状況を確認して後にした。

今日のWindy予報によれば、明後日から3日間海況が良くなるようだ。いよいよ、「奄美大島」が視野に入ってきた。