ボートで行くクルージング三昧

ホームポートを瀬戸内海(仁尾マリーナ)に移してクルージングを楽しんでます

2022年春クルーズ(奄美大島)-29日目「油津」

明日以降のWindyの風予報は変わらない。明後日11日(土)には「屋久島」(宮之浦港)に北東最大18mの風が吹く。港内でも16m、「宮之浦港」は北東に開き「HAPPY」の指定された泊地は港の入り口。こんな条件下、ここで避航するのも難儀である。そう考えて、本日9時20分の出港を決断した。しかし、今日の海況が抜群に良いというわけではない。東8m、航行するのは「大隈海峡」である。黒潮も含めこの海峡には東に向かって流れる潮流があり、そこに東から吹く風が加われば、海上の波は尖り出す。「種子島」寄りにコースをとって東風を避けたところまでは、計算通りだったが、越え始めてからは「種子島」の遮りがなくなり、8〜10mの東風がもろに海峡に吹き抜け、波は1.5〜2mの向かい波と化した。

最初のうちは、波を選びながらスロットル制御をしていたが、段々と疲れ、最後は15ノットに減速して叩かれるままに「都井岬」を目指すことになってしまった。「油津港」に入ったのは14時20分、85マイル走破に5時間、本当に疲れた。

2019年の九州一周クルーズの時(2019年春クルーズ(九州)4月23日 油津港 - ボートで行くクルージング三昧)に一度寄港しているので勝手はよく分かっている。港入り口で油津港湾事務所に電話、係船場所を確認して着岸後に港湾事務所に出向いて手続きを行った(係船料100円)。

油津の名の由来は、油を流した様に静かな港(津)らしいが、本当にそう思う。水とトイレは、すぐそばの合同庁舎、港湾事務所のものが使える。

 

「油津」は「男はつらいよ」45作目、マドンナは風吹ジュンのロケ地になったが、この堀川橋で多くの象徴的ロケが行われた。私自信の髪も伸びてきたので、風吹ジュンが女主人を演じていた床屋に「寅さん」がいったようにサッパリしようと思ったが、その床屋は実際には美容院、床屋は映画の中の話であった。

私のブログは泊地情報を意識しているので、極力誰と会った、飲んだ、美味い店だったという情報は書かない様にしているが、頭ひとつ秀でた店に出会った場合は、皆さんに紹介することがある。それが「黒ちゃん」、75歳後期高齢者ご夫妻が現役で仕切っている。6月1日で27周年を迎えたと言っていた。ちょっと長嶋茂似ているご主人の人柄、笑顔もさることながら、ジューシーな宮崎鳥が美味。店良し!料理良し!客良し!3拍子がこの店には揃っている。