ボートで行くクルージング三昧

ホームポートを瀬戸内海(仁尾マリーナ)に移してクルージングを楽しんでます

2022年春クルーズ(奄美大島)-15日目「口之島」(西之浜港)

屋久島」(宮之浦港)を9時に出港した。天気予報は雨で、確かに早朝沢山の雨が降っていたが、明けてみればみるみる快晴化して、今度はギラギラ太陽の日差し、一気に夏日と化した。今日の目的地は、トカラ列島最北(屋久島に最も近い)の「口之島」と決めた。

途中の海況は風が南西7m、波高1mの向かいであった。黒潮を利用するため、「屋久島」西回りコースを取った。途中天気図に表れない小さな前線下を通る事になり、30分だけ風が10m超、うさぎ飛び満面海上で波飛沫がFBまで飛んでくる荒れ模様となった。そうした事もあって「口之島」に寄らず更に50マイル先の「悪石島」まで一気に目指すプランは取りやめにした。

約2時間後の11時15分に「口之島」(西之浜港)に到着。50マイルの短い距離であったが、波高1mなので、いつもの25ノット巡航だとまあまあ叩かれる。これは、艇体、本人共に辛い。波の高い間は20ノットで巡航したが、黒潮の助けもあってか2時間ちょっとで着くことができた。因みに南航して「西之浜港」にアプローチするには「セリイ岬」が目印となるが、この海域は他の岬同様、潮のぶつかりからワサワサしており、風が強ければ直ぐに荒れるであろうと思った。

フェリー岸壁から「西之浜港」を遠望したところ。手前の屋根が待合室。この待合室まで徒歩7〜8分ぐらい。その中にきれいなトイレがあった。水はここ以外に途中の漁協作業所の裏、ダイビングショップにある。

この「口之島」(西之浜港)到着をもって、「HAPPY」はトカラ列島に入った。港では、1番奥の誰も使っていない岸壁(風避けフェンスに囲まれて安全、おそらく台風時の避難場所)に着けて、そこで予備燃料を艇タンクの中に全て入れ直した。この作業、瀬戸内海なら航行中でも可能かもしれないが、外洋で走行している最中ではやめた方が良いと航海中に思った。予備燃料は途中の寄港地、それも静かな港内で行うのがベスト。同時に予備燃料の携行方法は大容量の予備タンクを注文して搭載するのではなく、空になれば置く場所をアフトデッキからFBに変えられる「ポリタンク」(結索固定前提)携行が費用対効果で抜群。

想定外は通信環境、「口之島」では通信速度が遅いので文字のみ、写真のデータアップロードは難しかった。「西之浜港」の写真と合わせ15日目のブログを完成させたいところだが、少々の文字と写真間の時差発生となりそうだ

さて簡易ボンベまで積んで対策したホンダワラだが、全くお目にかかっていない。「岩城島」で沖縄行きを諦めて帰ってきたヨットマンが「ホンダワラだらけで、何度も外すために潜らざるを得なかった」と言っていたので、だいぶ警戒していたのだが…。風の向きが毎日変わっているので、拡散してしまったのかもしれない。

夜はスコール並みの雨降りだったが、翌朝は綺麗に晴れた。そこでいつものように周囲の探検。とは言っても崖に取り付くような港なので、散策がいきなりの急坂登坂となる。その甲斐あって、「西之浜港」全体と「HAPPY」の位置関係が良くわかる遠望写真がとれた。