ボートで行くクルージング三昧

ホームポートを瀬戸内海(仁尾マリーナ)に移してクルージングを楽しんでます

2022年春クルーズ(奄美大島)-17日目「名瀬港」

予報通り、朝からナギとなった。風なし、波なしである。9時20分に到着した「フェリーとしま2」を見送って、「HAPPY」も10時出港、日曜日から吹き荒れる風予報が出ているので、「宝島」での3日間缶詰よりも「奄美大島」(名瀬港)の缶詰状態の方が選択肢が多いと判断して、名瀬港を目指すことにした。

快適順調に航行して65マイル、2時間45分で到着した。最初につけた岸壁は「瀬渡し船が常時使っているので着けない方が良い」との漁師のアドバイスでこの場所に着け直した。1番の驚きは、海水の透明度が高すぎて港内の海底が丸見え、漁船の舫ロープもアンカーも全部レンズ効果ですぐ近くに見えることだった。即座に座礁、ペラの絡みつきを心配したが、全て杞憂に終わった。実際の水深は4mもあったからである。

次に着けた場所は波止堤防の切れ目の前になるので、「港内をフェリー本船が発着する早朝、深夜時は引き波が入ってきてかなり揺れるから気をつけて」とは言われたが、他に選択肢がないのでどうすることもできない。雨も降り出してきたので、今回は諦めてこの場所を名瀬港における泊地に決めた。

燃料計の目盛りがレッドゾーン入り(残燃料200L)になっているので、早速給油手配から始めた。600L入れて満タンに戻せた。単価は免税扱いで138円/Lであった。価格については、今回クルーズの最高価格147円(新門司マリーナ)よりは安い。聞けば奄美大島での無鉛ハイオクの価格は200円/Lだそうで、地元の皆さんの負担はさぞかし大変であろう。上陸してトイレ、水の状況を調査したが、この岸壁は公園(長浜公園)の一角を占めているらしく、徒歩1分の所に公園トイレ、その前に水蛇口があった。更に食事に出かける際に徒歩5分の所にコインランドリーも発見した。レンタカー、日帰り温泉共に目の前の「ホテルビッグマリン奄美」で確保できる。

 

話は変わるが、計画時の懸念であった燃料の問題は「PONAM-35の場合、トカラ列島で一切給油を受けずに奄美大島名瀬港に到達するには、屋久宮浦港で満タン+予備燃料190Lあれば安全にたどり着ける」という事で解決を見た。私にとって、常に燃料残を心配し航続距離の限界を見極めることができたことは誠に貴重な経験となった。