ボートで行くクルージング三昧

ホームポートを瀬戸内海(仁尾マリーナ)に移してクルージングを楽しんでます

2022年春クルーズ(奄美大島)-27日目「宝島」

5日間を過ごした「阿鉄」の泊地を出て、先ずは「名瀬港」に向かった、35マイルを1.5時間で走り抜いた。「名瀬港」に寄港したのは給油と若干の食料調達のためである。同地にて、燃料も本タンクに600L、予備タンクとポリタンに150L、合計750Lを入れてこれからのトカラ列島北上に備えた。

14時、改めて本日の目的地とした「宝島」に向けて「名瀬港」を出港、16時30分「宝島」(前籠港)に到着した。今日1日の航行距離は「阿鉄」→「名瀬港」(35マイル)、「名瀬港」→「宝島」(55マイル)であった。

「宝島」小さな島であった。島唯一の港である「前籠港」は避難港に指定されているためか、ビジター艇の入港に対して寛容な感じがした。「HAPPY」の港内アプローチを見ていたのか、軽トラが岸壁に走り寄ってきて、下車した男性が手招きして場所を指示し、舫も取ってくれた。水、トイレも彼が段取りをつけてくれた。勿論、いつもの菓子折り持っての挨拶をかねてである。全て徒歩30秒圏内にある(目の前の魚加工施設の物を使うことになる)。

岸壁は高いが、写真のような手作りはしごが設置されていた。これでまたもや、持参の伸縮梯子の出番がなくなってしまった。随分とクルーズしてきたが、実際まだ岸壁昇降で一度も使ったことがなく、無用な長物となり始めている。

「HAPPY」が着けた場所は、「前籠港」の一番奥。港自体は元からあった溶岩くり抜いて、周りをコンクリート擁壁で囲んだ感じの構造となっており、停泊中の気分は城壁に囲まれたようである。海底を見ると岩盤のようになっていてとてもアンカーが効くとは思えない。どうしてもサイドから舫を取りたければ、100mのロープをテンダーで引っ張って反対側の擁壁まで持っていくしかないと思われる。

トカラ列島唯一のGSである。おそらくこれは、「前籠港」が避難港に指定された関係から設置されたのであろう。但し、配達能力がないので、実務上は島内の民宿に泊まって、そこの軽トラを頼んでポリタン持ち込んだ上で、自分で入れるしかない。税込191円/Lであった。

「宝島」には売店がある。午前は朝7時30分から8時30分、夕方は17時から19時まで開いている。最低限のものは全てあった。

「友の花温泉」である。鉄分の多い赤茶色の温泉で火曜、土曜の2日間のみ使える。運よく今日は火曜日なので入ることができた。面白かったことは、島外者は300円(島内者100円)、施設維持のための募金も募っており、封筒と鉛筆まで用意されていた。こうまでされれば、私も募金しなければ……。封筒に1000円入れて労をねぎらう事にした。

予報では明日まで凪のようである。海況が許せば「中之島」に寄ってみたいと思っているが、判断の分かれ目は、明後日の海況による。