ボートで行くクルージング三昧

ホームポートを瀬戸内海(仁尾マリーナ)に移してクルージングを楽しんでます

▪️艇の燃料計表示反応がおかしい、表示はデジタル、でも機構は意外にアナログだった

前回のショートクルーズの際に「岩城島」で給油した。タンクローリーの油量計は650L、しかし、「HAPPY」(PONAM-35)の燃料計は「F」にならない。燃料は給油口から見えるところまで来ているわけだから、ローリー車側の燃料計に問題はない。見切り発車で海上走行すれば「F」表示に戻ったが、30マイル先の「仁尾マリーナ」に到着すればいきなり250L消費の計器表示。25ノットで約1時間、普通なら120L位の燃料消費のはずだ。そして上架すれば今度は、正確表示に戻っている。

航行時間と艇速がわかればおおよそ燃料消費量は経験でわかってはいるが、リアルタイム表示でそれを確認できないとなれば、長レンジの無寄港時の不安は否めない。そこで交換を決めた。

上写真で燃料計全体の様子がわかった。燃料計自体は燃料タンクの中に垂直に刺さるように浸かっていた。右側にのびているバーの先にある黒い物が「フロート」、これがタンク内の油面に浮かんでいるのである。当然、油面が下がればフロートが下がり、逆なら上がることになる。子供の時、トイレのタンクを覗いてわかった時に分かった感慨と同じである。「インパネでデジタル表示していても、基本の仕組みは60年変わっていないんだぁ」と小笑いしてしまった。はやい話、油面に伸びるアームバーの角度で燃料量を測っていたのである。

その角度を測る肝の部分を拡大したのがこの写真である。オルゴールの金属鍵盤の上とアームバーの接触点を電流が通った時、操舵パネルのデジタルメモリーに電流が流れるのであろう。この鍵盤のように並んだ金属接点と、アームバー(丸棒)の接触面積はわずかだろうと想像する。この接触装置の置かれている場所は燃料タンクの中、汚れ対策には程遠い場所である。

私が学んだ教訓は、操作パネル上の表示がデジタル(液晶)であっても、計測はアナログ、デジタルとは限らないということである。