ボートで行くクルージング三昧

ホームポートを瀬戸内海(仁尾マリーナ)に移してクルージングを楽しんでます

▪️ゲルコート表面リフレッシュと窓ガラスのウロコ取りメンテナンス実施②(表面仕上げ段階)

本日(4日目)が、いよいよ作業最終日となった。作業が進むにつれ艇体がピカピカ、ツルツルになるので、全員がセーフティーハーネスを着用、フックを足場にかけて作業している。

最初に右側の「下地安定剤」を吹きつけて液剤をムラなく伸ばし広げていた。ここでもやはり足場が役に立っている。写真の2つとも門外不出の秘伝のタレのようで、いずれにも中身の説明シールは貼られていなかった。きっとオリジナルなんであろう。

「使差し支えないない範囲でこの二つの液剤について教えてくれませんか?」の私からの問いに「下地安定剤にはシリコンが入っている。シリコンとシリコーンは違う。シリコン自体はケイ素(ガラス)のことで岩石や土壌の主成分。環境負荷ゼロ。シリコーンはこれに有機化合物をつけて、潤滑油、接着剤、コーティング剤として使えるようにしたもの。当社開発の下地処理剤(右)は乾燥する過程で有機化合物の部分がほぼ揮発するようになっている。その後に仕上げ剤(左)でガラス膜を固定化する。仕上がり後は揮発による水はじきではないので親水コーティングと呼んでいる」との回答であった。ボートーショウに出展して、何度も説明をしているのでわかりやすい説明であった。素人向けにはこれで十分。

さらに下地安定剤と表面仕上げ剤には他にどのような成分が?どうやって調合しているのですか?」の問いかけをしたところ、「それは企業秘密!」と答えてはもらえなかった。自分でやる事はないので愚問ではあった。しかし、表面処理工程は半日作業なので、仕上がりの出来は、下地処理にかかっていると見た。

 

ウロコ取り効果も素晴らしい。上がって見ればFBウインドウは新艇時代のクッキリ感が甦り、PONAM−35のエンブレムがつけられる黒意匠の部分には撮影者の写り込みまでクッキリであった。ハルも指で擦ればキュッと音がする。全体仕上がりは期待以上でであった。

 

足場費用と処理剤を加えた原価にピーク3人、4日間、延べ10人日(3人×2日+2人×2日)の労働投入を行なって総額50万(除く消費税)、作業しながら「これは見積もりに入っていないが、サービスでやっておきます」ではあったが、本当に最初に合意した見積もり通りの請求であった。この処理の費用対効果がどのくらいとなるかは、もうすし時間が経ってからにしたい。(最低保証期間は1年、2〜3年に一回の更新が理想)

 

追伸

作業中に、マリーナに置く他の艇から引き合い打診がきたという。これで2艇目だそうだ。それにしても皆さんよく見ている。「足場組と磨き作業は、天気の週末を入れて行うべしですね」の問いかけに、彼はにんまりと笑って答えた。

これにて今回の「ゲルコート表面フレッシュと窓ガラスのウロコ取り」プロジェクトは終了となった。因みに、社長の愛艇は「VITE31(坪井造船)」、レース仕様であった。