「かまがり海の駅」は、予約、給水、給電、給油全部できない。それでも海の駅として開放している。きっと何かの跡地で、今は忘れ去られている所だからであろう。野性味たっぷりの場所である。私はここが好きになった。
後ろに見えているのが、「呉市蒲刈B&G海洋センター」、「県民の浜」と一体になっており、若者達がシーカヤック、SUPで遊んでいた。しかし、ここ以外でもB&G海洋センターをクルージングの際に見かけることがあるが、常に良い場所を確保している気がする。
着けた桟橋はおそらく旧フェリー桟橋であったと思われる。桟橋自体は古くて赤錆だらけだが、とても頑丈に作られている。夕方から釣り人が来るが、皆マナーが良く、ゴミひとつ落ちていない。因みにここは夕日が綺麗な所としても知られている。
この場所は、本船航路から大きく離れているので引き波はこず、風がなければ鏡面の様になる。音も聞こえず、自然の中にどっぷりという錯覚に陥る。ただし、西に大きく開いているので、夏向きの海の駅であろう。
ここから歩いて10分ほどの所に「県民の浜温泉」という施設がある。夕方から付近探索がてら歩いて行ってみた。こじんまりした良い温泉であったが、先月に行った上関室津の「鳩子の湯」には敵わない。
さて途中の航路だが、特に困難なところは無く、べた凪の中、陸地沿いに走った。三原を10時15分に出て、11時45分に到着している。
背後に見えるのは「豊島大橋」ここを通過して、大子島と上蒲刈島の間を抜け、岬を回り込めば「かまがり海の駅」につく。 ただし、下記2つの写真(満潮時、干潮時)を見比べて欲しい。満潮の時は、この堤防は海面すれすれまで沈む。迂回する事を忘れずに!
桟橋の水深は干潮時で3m以上あった。5〜60fの大型クルーザーでも大丈夫であろう。
上の写真は、満潮時。下の写真は干潮時。干満差は3mぐらいであろう。
体冷やしも兼ねて、船底チェック。ホームポートでは常時海上係留しているので、船底塗装をそれなりにしている。確かに船底は綺麗に保たれているし、ウォーターラインに付いた汚れなども、たわしで擦ればさらりと落ちる。但し、船底塗装対象外の水深振動子には貝がかなりついていた。これを取った後は深度表示がより早く、より深く出る様に戻った。