ボートで行くクルージング三昧

ホームポートを瀬戸内海(仁尾マリーナ)に移してクルージングを楽しんでます

2021年2月の瀬戸内海島巡り2日目は「竹原/三原」

昨晩の船中泊はこれが海上かと思われるほど、微動だにしなかった。「宮浦港」を1030に離岸、次の目的地である竹原港には30分後の11時に着いた。同港には小さな「たけはら海の駅」がある。写真でみればわかるが、かなり小さい。一隻で満杯状態になる。しかし、フェリー岸壁に取り付けられた浮桟橋なので水深に不安はない。ホームページ上では受け入れ艇の艇長は最大9.75mまでとなっていたが、この日は他に利用艇がないためか長さでオーバーする我が艇を受け入れてくれた。ここには給電、給水設備はなく、トイレはフェリーターミナルの中にあるものが使える。

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 このあたりは寄港可能な島が密集状態と言って良いほど点在しており、瀬戸内海島巡り海域として楽しい海域となっている。しかし、フェリー網は本土起点となっているので観光周遊となるとかなり不便であろう。

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竹原には安芸の小京都と銘打った「たけはら町並み保存地区」があり江戸時代後期に製塩や酒造業で栄えた屋敷や町並みが今もそのままに残されている。因みに、もう少し後期の昭和初期の町並み保存であれば瀬戸内海の「御手洗」がそれにあたる。竹原の町並みの中には「竹鶴酒造」がある。ニッカウイスキーの創業者で日本ウイスキーの父と呼ばれた竹鶴政考の生家である。彼はNHK朝の連ドラ「マッサン」のモデルであり、この生家でロケも行われた。その事も気になってこの町並みを訪れたが、時代を再現すべくNHKのロケ隊もきっと大変でだったであろうと思った。

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今も現役の事務所として使われているためか、玄関扉には立ち入り禁止の張り紙がデカデカと掲げられ、中には入りづらい。ラベルに竹鶴と書かれた日本酒でもかって土産にしようと思ったが、「買うなら入っても良い」的な掲示文では気もそがれる。確かに、ここは製造現場、観光客歓迎とはいかないのだろう。NHKの連ドラ効果で一時は観光客がドット押し寄せ、迷惑をかけたことは容易に想像できる。ということで、ちょっと下げテンションでの町並み散歩となった。やはり「竹鶴」はウイスキーに限る!

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竹原観光を終え、1345分に桟橋を離れて1430分に「三原港」に艇をつけた。前回来たのが2020年8月、炎天の最中であったが桟橋にはベンチ、入り口には暗証番号入力型の電子キーが設置され、5分で行ける新幹線の三原駅に至る空き地には、なんと真っ新なビジネスホテルまで完成していた。しかし、相変わらず日帰り入浴が可能な施設はない(通常、尾道のみなと館まで行くが、あいにくコロナ禍で休業中)。就寝時の泊地静穏性、給水、給電(200v含む)トイレ、加えて夜の飲食の選択肢が多いので私のお気に入り泊地の一つとなっている。これに日帰り入浴が出来たら言う事がないのだが。本日の夜は、寿司屋「よしかわ」。まずは艇内で熱いシャワーでも浴びてテンション少し上げて出かけよう。

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この店、なかなかであった。私のブログもおなじ泊地を何度も訪ねると、船周りの情報紹介が終わって、飲み屋、観光情報サイトと化してしまう。このブログ内のカテゴリー「三原港」も合わせて御覧いただければ,泊地情報としてより完全なものになると思う。

さて、同じマリーナの香川県屈指の長者k氏も「三原港」をテッパンで愛する御仁だが、その彼からもこの「よしかわ」の名前は出ていなかった店である。私はこの店が気に入った。三原港は「よしかわ」で決まり!ではないだろうか。