ボートで行くクルージング三昧

ホームポートを瀬戸内海(仁尾マリーナ)に移してクルージングを楽しんでます

逆流防止弁破裂

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これが今回破裂分解した逆流防止弁(新品)です。下写真のように分解してしまいました。

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写真真ん中の部品が逆流防止弁そのもので、上下部品はそのケースです。わずか数千円の部品ですが、今回は長年の加圧に耐えきれなかったようで、ケースの接着が剥がれて分解してしまいました。(接着材だけでとまっている仕様のよう)

温水タンクの温水が清水タンクへ逆流する事を防止するために、清水タンクと温水を作るヒータータンクを結ぶ耐圧ホースの間に設置されているものですが、壊れてしまうと、清水タンク内の水が空になるまでエンジンルームに清水が流れ込む事態となります。その際には、自動的にビルジポンプが作動するのですが、排出能力を上回る程に水(満水なら170L)が流れ込みますので、ピークにはそれなりの量がエンジンルームにたまる事になってしまうでしょう。

ちなみに停泊中であれば、ビルジポンプの作動音や、いつまでも止まらない加圧ポンプの作動音のハーモニーで気づくことができます。もし走行中であっても、ビルジ警告ランプ(赤)が点灯するため気づくことができるのですが、海上の揺れる状態で、170Lの水が走り回わるエンジンルームに入るのは避けたいところです。

今回の故障についてトヨタに照会したところ、「船齢5年、充分に経年劣化、他のPONAM35でも同様事例が起こっている。ゴム、プラスチック製品はある面、消耗品であるので致し方のないこと」でした。

破損すればアウェイのクルーズにあたっては大いなる障害となりえるため、早め早めの交換が望ましいと言われても、私では、エンジンルーム内にあるゴム、プラスチック製品は外気、塩、紫外線に当たらず見た目は新品同様であり、目視で劣化を把握することはできません。そのため残念ながら、壊れるまで交換部品を特定できないのが実情です。特にそれが数千円の製品だと悔しいですね。

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逆流防止弁を新規に注文し、在庫があったので早速セットできましたが、一旦加圧が再開されるとすぐにまた同様に分解してしまいました。整備を担当してくれている仁尾マリーナのO氏の見立てでは「修理対応は正しくなされているが、当該製品の完成度が低く、ケースの接着処理が充分になされていないことが原因」との判断でした。「強力な接着剤を塗布し、さらに外側から縛り、さらに分解しても耐圧ホースからの水がエンジン内にまき散らぬようにウエスを巻いておきました」という念のいった対応をしてくれました。改めて水ポンプの加圧開始して3時間、水漏れがない事を確認して、検収としました。やはり中国製の製品はこのくらい用心しなければならないのかと思うと、残念ですね。しかし結果は、下記写真の通り(笑)

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最終的には、次の通りで一件落着。

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