ボートで行くクルージング三昧

ホームポートを瀬戸内海(仁尾マリーナ)に移してクルージングを楽しんでます

▪️2023年初夏クルーズ8日目 ジェネレーターに問題が発生!


陸上と違い、クルーズ中は注意力(自身のセンサー力)が高まる。ハルに当たる水音、エンジン音、泊地ではジェネレーターのエンジン音、睡眠中はサービスバッテリーで動く「ルーレ」の自動排水ポンプ、冷凍冷蔵庫のサーモスタットの音がクリアに聞こえてくる。

昨晩から気になり出したのが「ルーレ」(フロートセンサーの自動排水ポンプ)が稼働する頻度、特に艇が揺れる時には決まってスイッチが入る。明日明るくなったら、全部点検してみようと早朝から動き出し、まずは発電機室のハッチを開けた。ビルジがいっぱい、舐めてみれば海水、茶色の成分は錆よごれ成分とわかった。まずはチュッチュポンプで排水。残ったビルジも吹き上げて新たなビルジ発生観察に備えた。

そしてジェネレーター起動のシーソースイッチを押してみた。今度は「クークー」と唸ってジェネレーター自体が起動しない。新たな問題発生となった。スターターは回っているが、なかなか発電機エンジンの起動が起こらないのである。起動バッテリー能力の低下のように見受けられた。

シーソースイッチの点滅ランプは「Shutdown- See-Manual」を示すフラッシュ3回点灯,ネットで調べるとバッテリーの電圧低下のようだ。以下に状況を整理しておく。

 

①発電機室に海水ビルジ
ジェネレーターの海水汲み上げインペラーポンプ周囲からの水滴漏れを確認。これで「ルーレ」スイッチインの頻度アップ問題が解消。ポンプ(インペラー)と黒いゴムホースの繋ぎ目から3秒に1度の頻度で海水が水滴として落下。ラチェットレンチ増し締めしても完全には止まらない。インペラーの青銅製のハウジング自体、あるいは蓋とハウジングの接合(3箇所のネジ蓋)部分からの漏れのようにも感じる。要観察で「ハウステンボス」で修理の是非を判断することにした。(後日、このインペラー蓋とハウジング間に入れられたオーリングの溝外れが原因と判明)

 

②発電機起動バッテリー起動力不足

これが発電機起動専用のバッテリー。2021年の7月に交換している。まだ2年しか経っていなので、充電がきちんとなされているかどうかをまず確認したい。(テスターは積むべきであった)この際、現地調達と思ったが、ここ「壱岐島(芦辺港)」には家電量販店もホームセンターもないので無理、九州に行けばなんとかなるかもしれない。

今度はメインエンジンを最初に起動させることにした。その上で再度ジェネレータスイッチを入れれば全体電圧が上がって、発電機起動につながるのでは?と考えたからである。試したところジェネレーターが一発で起動。メインエンジン用の起動バッテリーとこの発電機用の起動バッテリーとの間に並列で結ぶ回路が存在しているのかもしれないと妄想した。

(後日の点検の結果、シーソースイッチと起動バッテリー間にある「電磁リレースイッチ」の接点劣化が原因と判明している。従い、これは単に少し時間を空けて再起動挑戦したことが功を奏したにすぎない)

 

ジェネレーターが再び回り始めて一安心。今日1日はジェネレーターを切らずにおこう。朝食、コインランドリーで洗濯、出発前の貰い水(トイレ、水はフェリーターミナルで可能)等のルーティン作業を終わらせ、「芦辺港」滞在を一日繰り上げて「平戸港」に向かうことに計画を変更。あそこには、確か「ベスト電気」があったはず。